Palm Europeは9月12日 (現地時間)、Windows Mobile 6ベースの「Treo 500v」を発表した。3G/ UMTSをサポート。10月よりドイツ、アイルランド、イタリア、オランダ、ポルトガル、スペイン、UK、南アフリカなどで、Vodafoneから提供される予定だ。年内にiPhoneが登場する見通しの欧州において、Palmが高速でビジネスユーザー向けの機能も取り入れたコンシューマー向けモデルで先手を打ってきた。
Treo 500vは、Treo 755pよりも丸みを帯びたデザインとなった。本体カラーはブラックとホワイト。サイズは16.5×61.5×110ミリで、重さが120グラム。320×240ピクセルのカラー液晶ディプレイを搭載。中央部分では、5-wayナビゲーター・ボタンを2つのソフトキー、ホームボタン、バックボタンが囲み、両サイドに送信とエンドボタンが配されている。前面下部にはTreoシリーズの特徴であるフルキーボード。そして背面に画像とビデオの撮影が可能なカメラ (200万画素)を装備する。
内蔵メモリは256MB (ユーザー領域は約150MB)。さらにMicroSDカードをサポートする。対応ネットワークはGSM 900/1800/1900、UMTS 2100。Bluetooth 2.0 + EDRを備える。
SMS/ MMSに対応。Internet Explorer Mobileに加えて、Google Maps、eBayなど、インターネットを利用するための豊富なソフトウエアが用意されている。Hotmail/ MSN、Yahoo!Mail、GmailなどのWebメールをサポートし、ホットキーを使って素早くメールにアクセスできる。Windows Mobileベースであるため、OutlookやOffice Mobileも利用可能。Windows Media Player Mobileで幅広いメディアコンテンツを楽しめる。
Vodafone GroupのグローバルターミナルディレクターであるJens Schulte-Bockum氏は、「高速な3G/UMTSネットワークとすばらしいブラウジングおよびメッセージングのサポートで、Palm Treo 500vはビジネスユーザー向けと同じ機能や使い勝手を求めるコンシューマーグループを開拓するだろう」とコメントしている。