中国国際広播電台(CRI)はこのほど、中国移動通信(以下、中国移動)と共同記者会見を行い、CRIの携帯電話向けテレビコンテンツを中国移動のメディアプラットフォームを通じて放送していくと発表した。
中国移動はこれに先立ち、上海文広新聞伝媒集団(SMG)、および中国中央電視台(CCTV)国際チャンネルとの間で、携帯テレビ事業について提携している。CRIと北京電視台(BTV)が共同で立ち上げた北京オリンピック情報チャンネル「五輪直通車」は、「CRI携帯テレビ」を通じて提供することになる。ユーザーはリアルタイムで最新の五輪報道を受信する以外に、インタラクティブな懸賞活動に参加することもできるという。
CRI携帯テレビには、「早聞快報(モーニングニュース速報)」「2点短劇場(12時ミニシアター)」「午夜影院(真夜中の映画館) 」など多くのチャンネルを用意。また、BTVの14種類にわたる北京オリンピック関連番組も、五輪直通車に組み込まれることになっている。
中国移動の携帯テレビは、2.75Gのデータ通信規格EDGEをベースにしており、速度面においてもある程度向上している。また、中国向けの3G規格TD-SCDMAのテストが間もなく行われることになっており、業界筋は同規格をベースにした携帯テレビも来年初めに商用化されるとの見通しを明らかにしている。