電気通信事業者協会(TCA)は7日、2007年8月の携帯電話・PHS契約数を発表した。携帯電話の純増数ではソフトバンクモバイルが188,900契約で4カ月連続の首位となった一方、NTTドコモは解約が新規契約を22,900契約上回る"純減"に転じた。また、PHSでもウィルコムが13,900契約の純減となっている。

NTTドコモは昨年11月に初めて純減月が発生。以来今年7月まで8カ月は純増を確保していたが、今回2度目の純減を経験することになった。ソフトバンクモバイルは7月の224,800契約には及ばないものの、着実に契約数を重ね4カ月連続の純増数1位となった。2位のKDDIは158,500契約の純増。NTTドコモは1台の電話機で2つの電話番号が使える「2in1」サービスの加入傾向も鈍化しており、6月に54,000件だった2in1利用の純増は7月に47,600件、8月に25,000件となっている。

グループ 純増数 累計
NTTドコモ -22,900 52,904,200
KDDI(au・ツーカー) 158,500 29,059,100
ソフトバンクモバイル 188,900 16,854,200
イー・モバイル(※) (6月末時点で) 60,200
携帯電話総計 324,500 98,877,700

(※:イー・モバイルは四半期ごと発表のため単月の純増数は非公表だが、8月29日に10万契約突破を発表している)

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの純増数には、プリペイド契約および通信モジュールサービスについての純増(減)が以下の通り含まれる。

グループ 純増数のうち
プリペイド契約 通信モジュール
NTTドコモ -700 39,800
KDDI(au・ツーカー) -6,000 10,900
ソフトバンクモバイル -35,300 0

PHSでは、前述の通りウィルコムが13,900契約の純減に転じた。これまで同社の純減は2004年2月(当時の社名はDDIポケット)が最後で、以来継続して純増を確保していたが、およそ3年半ぶり、ウィルコムへの社名変更後としては初の純減となる。7月後半に注目機種「Advanced/W-ZERO3 [es]」の投入があり注目された夏商戦だが、新規契約者獲得では目に見える形で成果を上げられていない格好となった。

グループ 純増数 累計
ウィルコム -13,900 4,645,200
NTTドコモ -22,200 330,400
PHS総計 -36,100 4,975,600