来週、9月11日よりドイツで「第62回フランクフルト モーターショー(IAA - Internationale Automobil-Ausstellung)」が開催される。以前も出品モデルを紹介したが、その後届いた出品モデルの情報をお届けしよう。今回のフランクフルト モーターショーは9月11日~12日がプレスデー、9月15日~23日に一般公開というスケジュールで行なわれる。
日産自動車は、スポーツタイプの電気自動車コンセプトカー「Mixim(ミクシム)」を出展する。Miximは、コンピューターに慣れ親しんだ若い世代に魅力を感じてもらうことを目指して開発されたという。運転席が室内中央に配置されているのが特徴で、ゲーム機のようなディスプレイに車外の様子とバーチャル映像を合成した映像が映し出されるという。また後部席は2座で運転席両側後方に配置されるという。Miximのほか、マイクラ(日本名マーチ)ベースのショーカー「マイクラColour+Concept」なども出展される。
スズキは、昨年9月にパリモーターショーで出品されたコンセプトカー「Project Splash」ベースの量産車「Splash」と、普通乗用車のコンセプトカー「Concept Kizashi」を展示する。Splashは2008年春からの欧州投入が決まっており、3気筒1L、4気筒1.2L、1.3L直噴ディーゼルが3つの車種がラインナップされる。「Concept Kizashi」は、乗用車ラインナップの充実を図り、スズキが変わることの「兆し」を象徴するコンセプトカー。持つもののステータスシンボルとなるにふさわしい力強さと柔軟性を持ち、ココロを揺り動かさずにいられないクルマとしている。同社ブースではそのほか、来年度からWRCに参戦する「SX4 WRC 2007」のテスト車両や、「SWIFT」「GRAND VITARA」「SX4量産車」のほか、二輪車「B-King」や、V6船外機「DF300」なども展示される。
三菱自動車は、コンパクトSUV「MITSUBISHI Concept-cX」を出品する。Concept-cXは、1.8LクリーンディーゼルとアウトランダーやデリカD:5に搭載される電子制御4WD、高速なギアチェンジが可能な「Twin Clutch SST」を組み合わせたコンパクトSUVで、上下開閉式のリアゲートを備えて実用性も高めている。なお、同社では10月24日から開催される第40回東京モーターショーの出展内容も発表されている。東京モーターショーでは、世界初披露となるインホイールモーターを採用した電気自動車「i MiEV(アイミーブ) SPORT」と2.2LクリーンディーゼルエンジンとTwin Clutch SSTを搭載した4ドアセダン「MITSUBISHI Concept-ZT」を出品する。
プジョーは、「プジョー308」をフランクフルトモーターショーで世界初公開する。また、プジョー308をベースに1.6L THPターボガソリンエンジンを搭載し、218馬力を発生する「308RCZ」と、308ベースのワゴン「308SWプロローグ」の2台のコンセプトカーを展示する。
さらに既に発売されている「207」シリーズのバリエーションモデルとして、207SWベースのアウトドア向け「207SWアウトドア」と、「207SW RC」が初公開される。また、今年で4回目を迎えるプジョー・デザイン・コンテストで優勝したMihai Panaitescu氏による「Flux」のフルスケールモデルの展示も行われる。
そのほか、ホンダは次期欧州アコードツアラーのコンセプトモデルを出展するほか、サーブの30周年記念限定モデル「サーブ・ターボX」を公開する。また、ブリジストンは、ランフラットタイヤや、パンク後の耐久性を向上する新技術「COOLING FIN」、タイヤ内面にセンサーを装着し、グリップ状態や路面状況を検出する技術「CAIS(カイズ):Contact Area Information Sensing」の展示などが予定されている。