ダイアローグ・ジャパンは6日、同社ノートPC「FlyBook」シリーズの新製品を発表した。タブレットPCスタイルにも変化する「V5」と、移動中の狭い座席でも使いやすい「VM」。両モデルとも、ワイヤレスWANの通信モジュールを内蔵しており、国内主要3キャリアの携帯電話網によるワイヤレスインターネットが可能になる。
「FlyBook」シリーズは、本体にワイヤレスWANの通信モジュールも内蔵しているのが特徴のノートPC。従来モデルの「V33i」はHSDPA対応の通信モジュールを内蔵しており、携帯電話のSIMカードをスロットに挿入することで、3.5GワイヤレスWAN機能が利用できた。新製品では、このHSDPA対応通信モジュールを搭載するモデルに加え、新たにCDMA 1X WIN対応モジュールを搭載するモデルも選択可能となった。
HSDPA対応モジュールを搭載するモデルでは、NTTドコモまたはソフトバンクモバイルのSIMカードが利用可能(SIMロックフリー端末となる)。またCDMA 1X WIN対応モジュールを搭載するモデルでは、KDDI(au)の高速データ通信に接続することができる。ワイヤレスWAN通信機能が必要でないユーザー向けには、これらのモジュールを搭載しないモデルも用意される。
一方、V5/VMのCDMA 1X WINモデルには、京セラ製の通信モジュール「KCMP」が搭載される |
CDMA 1X WIN対応モデルには、「KDDI Module Inside」のシールが貼られるという |
V5シリーズは、これまでのA33i/V33iシリーズに続くA5モバイルノート。CPUがIntel Core Duo U2500(1.2GHz)に強化されたほか、指紋認証機能やWEBカメラ(130万画素)なども搭載された。ワイヤレスWANに加え、ワイヤレスLAN(a/b/g)、Bluetoothも利用可能と、小型ながら強力なワイヤレス機能を備える。ボディにはマグネシウム合金を採用しており、本体カラーは4色から選択が可能。
面白いのはバックライトの自動調節機能。WEBカメラの右に光センサーがあり、周囲の明るさに応じてディスプレイの明るさを変える |
試しにこの部分を押さえて隠してみると、バックライトが暗くなる。消費電力を抑えて、バッテリ駆動時間の向上に役立つ機能だ |
VMシリーズは、「エアライン・フレンドリー」というコンセプトにより開発された製品だ。ディスプレイがユーザー側にせり出す仕組みにより、航空機や電車内などの狭い座席でも快適に利用できるよう工夫されている。新製品(VM-U2500)は、従来モデルと本体外観はほとんど変わらないが、CPUがCore Duo U2500になったほか、前述のワイヤレスWAN機能も利用できるようになった。
両モデルとも、メモリ(1GBまたは2GB)、ワイヤレスWAN(CDMA 1X WIN/HSDPA/モジュールなし)、OS(Windows Vista BusinessまたはWindows XP Professional)、本体カラーなどが選択可能。価格は構成により異なるが、22~25万円程度の価格帯となる見込み(今月中旬に正式発表する予定)。出荷は9月後半からとなるが、秋葉原の「FlyBookショールーム」にはHSDPA/Vista搭載モデルが先行入荷しており、在庫があればこちらでの購入も可能。
主な仕様製品 | V5-U2500シリーズ | VM-U2500シリーズ |
---|---|---|
CPU | Core Duo U2500(1.2GHz) | ← |
チップセット | 945GM+ICH7M | ← |
メモリ | DDR2 SO-DIMM 1GB/2GB | ← |
ディスプレイ | 8.9型ワイド(タッチパネル) | 12.1型ワイド |
HDD | 1.8インチSATA 60GB | ← |
光学ドライブ | - | DVDスーパーマルチドライブ |
ワイヤレスWAN | CDMA 1X WIN/HSDPA/なし | ← |
ワイヤレスLAN | IEEE 802.11a/b/g | ← |
ワイヤレスPAN | Bluetooth 2.0 | ← |
LAN | 10/100/1000Mbps | ← |
バッテリ持続 | 約4時間20分 | 約2時間20分 |
OS | Windows Vista/XP | ← |
大きさ | 235(W)×165(D)×29.5(H)mm | 292(W)×222(D)×25.8(H)mm |
重量 | 1.27kg(標準バッテリ搭載) | 1.66kg(標準バッテリ搭載) |