本田技研工業は、HRC(ホンダ・レーシング)ワークスマシンの先進技術を投入した水冷4ストロークエンジン搭載のモトクロス競技専用車「CRF450R」「CRF250R」を9月27日より発売する。価格は、「CRF450R」が80万3,250円、「CRF250R」が66万1,500円。どちらも公道走行はできない。
今回の「CRF450R」「CRF250R」は、2006年からすべてのHRCモトクロスワークスマシンに投入し、実戦でその性能を証明してきた「Honda プログレッシブ ステアリング ダンパー」を新たに採用し、同時に前後サスペンションのセッティングを見直すことで、高次元での操縦安定性を実現したという。
エンジンも各部の熟成を図り、低・中速、および高速の伸び領域におけるドライバビリティーや耐久性を向上した。CRF450Rではギアポジションセンサー追加し、各ギアで最適な点火時期のコントロールを可能にした。CRF250Rは、ピストン・クランクシャフトを新設計とし、動弁系も軽量化。レブカット回転数を13,500rpmへと大幅にアップしている。
CRF450Rの最高出力は41.0kW(55.7PS)/9,000rpm、最大トルクは50.3Nm(5.13kgm)/7,000rpm、乾燥重量は99.4kg。CRF250Rはそれぞれ31.6kW(43.0PS)/11,000rpm、29.2Nm(2.97kgm)/9,500rpm、93.4kgとなっている。車体色は、ホンダモトクロッサー伝統のエクストリームレッド。燃料タンク左右側面のシュラウドグラフィックにシルバーのストライプをあしらい、ゼッケンプレートのデザインも改められた。