東芝は6日、業界最大クラス(同社調べ)となる160GB容量の1.8型ハードディスクドライブ「MK1626GCB」、および薄型・軽量タイプで80GB容量の「MK8022GAA」を発表した。MK1626GCBは今月よりサンプル出荷、MK8022GAAは即日出荷が開始される。
160GB容量の「MK1626GCB」(左)と薄型・軽量な80GBモデル「MK8022GAA」(右) |
MK1626GCBとMK8022GAAは、磁気ヘッド、およびディスクの磁性層を改善することにより記録密度を向上させ、面記録密度353Mビット/平方メートル(228Gビット/平方インチ)を実現している。また、MK1626GCBでは家電向けに最適化されたHDDインタフェース仕様、CE-ATAが採用されている。
今回新たに160GB容量の製品を投入した背景について、軽量かつ小型という特徴を持つ1.8型のハードディスクの需要が従来からのモバイルタイプの小型ノートPCに加えて、ポータブルメディアプレイヤーやデジタルムービーカメラなどの記憶装置にまで広がり、さらにはハイビジョン映像の普及や高画質化、高音質化のニーズ拡大により大容量データの保存機会が増えたことにより、ハードディスクの大容量化が求められていることが挙げられている。同社では、大容量の動画や多数の画像、および音楽ファイルの記録再生を可能として携帯機器ユーザーの使い勝手の向上に貢献するとしている。
さらに、MK1626GCBでは経済産業省の定めるエネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネ法)で定義されているエネルギー消費効率において、同社製の100GB容量の1.8型ハードディスク「MK1011GAH」から33%もの低減を行い、ギガバイトあたり0.002Wに向上させるなど、環境に配慮した設計がなされている。なお、今回発表された2製品はいずれも2006年7月に施行された欧州RoHS指令に適合している。
MK1626GCB | MK8022GAA | |
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記憶容量 | 160GB | 80GB |
ディスク枚数 | 2 | 1 |
ヘッド数 | 4 | 2 |
平均シーク時間 | 15ミリ秒 | |
インタフェース速度 | 52MB/秒 | 66MB/秒 |
回転数 | 3 | 600rpm |
本体サイズ(W×D×Hmm) | 54.0×71.0×8.0 | 54.0×71.0×5.0 |
重量 | 59g(max) | 48g(max) |
エネルギー消費効率 | 0.002W/GB | 0.004W/GB |