オリンパスは、光学5倍ズームレンズを搭載した薄型の「μ830」と、10mまでの防水機能と耐衝撃機能を備えた「μ795SW」のコンパクトデジタルカメラ2機種を発表した。推定市場価格は「μ830」が4万3000円前後、「μ795SW」が5万円前後。発売日は「μ830」が9月15日(※カラーバージョンは9月22日)、「μ795SW」は9月21日となっている。

今回発表された2モデルは、画像処理エンジン「True Pic III(トゥルーピックスリー)」を採用し、顔検出機能も進化した。従来のオリンパスの顔認識機能は、AF枠を顔認識の表示に使用していたが、緑色の顔検出枠が表示され、動く被写体にも検出枠が追尾するという。顔に合わせたフラッシュ調光も可能だ。また、笑顔を検知して自動的に3枚連写でシャッターを切る「スマイルショット機能」や、画像処理でシャドー部を明るくし、顔と背景などの明暗差を少なくする「フェイス&バックコントロール機能」など、顔検出を使った新機能が追加された。

光学5倍ズームレンズとスリムボディが特徴のμ830(※カラーはシャンパンシルバー)。μシリーズの特徴である円弧とくさび形を合わせたデザイン

μ830の背面。左下のフェイスマークボタンで顔認識機能の切り替えが可能

μ830のカラーバリエーション。上から、パーシモンレッド、ブリティッシュグリーン、ピアノブラック

「μ830」は2007年4月に発売された「μ780」の後継モデル。光学5倍ズームを搭載したスリムボディが特徴。同社独自のDSA(デュアルスーパー非球面)レンズを採用することでレンズ枚数を減らし、レンズユニットの重さと厚みを抑えたという。また、望遠撮影で起きやすいブレは、CCDシフト式の手ぶれ補正機構とISO 1600までの高感度撮影でブレを抑える。

撮像素子は有効800万画素1/2.35型CCD。レンズの焦点距離は6.4~32mm(35mm判換算:36~180mm)。サイズと重量はμ780と同じ99.6(W)×55.1(H)×24(D)mm(突起物を除く)、125g(本体のみ)。23万画素2.5型ハイパークリスタル液晶を搭載する。記録メディアはxD-ピクチャーカードを採用、約14.8MBの内蔵メモリーも備える。撮影可能枚数は約200枚(CIPA規格)。ボディーカラーはシャンパンシルバー、パーシモンレッド、ブリティッシュグリーン、ピアノブラックの4色が用意されている。また、別売りの防水プロテクター「PT-039」が使用できる。価格は2万5,000円。

μ795SW(※カラーはブラック)。屈曲式光学レンズユニットを採用し、水だけでなく、泥、砂、ホコリの侵入を防ぐ防塵設計

μ795SWの背面。モードダイヤル、スピーカーなど全てに防水仕様が施されている

μ795SWのカラーバリエーション。シルバー(左)とブラック。首からかけられる縦型デザインを採用

μ795SWは水中撮影が可能で衝撃に強い構造を備えた「μタフシリーズ」の最新モデルで、2007年3月に発売された「μ770SW」の後継機にあたる。「SW」とは「Shock&Water」の頭文字であり、高い堅牢性、気密性を実現している。先日発表された「μ790SW」が水深3mまでなのに対し、今回のμ795SWは水深10mまでの撮影が可能になっている。

μ795SWはダイビングやサーフィン、スノーボードなど四季をアクティブに楽しみたいユーザーを想定。屈曲式光学レンズユニットと堅牢なステンレスボディを採用し、10mまでの水中撮影だけでなく、1.5mの耐落下性、100kgまでの耐荷重性、-10℃の耐寒性を実現している。

μ795SWのCCDは1/2.33型の有効710万画素。レンズは6.7~20.1mm(35mm判換算38~114mm相当)の3倍ズームを搭載する。モニターは2.5型23万画素の「ハイパークリスタル液晶」。内蔵メモリーを約14.7MB搭載し、約220枚(CIPA規格)の撮影が可能。サイズは91.8(W)×59.2(H)×20.6(D)mm(突起物を除く)。重量は本体のみで155g。ボディーカラーはブラックとシルバー。