iPhoneと同じインターフェイスを搭載したiPod touch。メニュー構造も同様である

米Appleは9月5日(現地時間)、米カリフォルニア州サンフランシスコ市内で開催されたスペシャルイベントで同社携帯オーディオの新製品「iPod touch」を発表した。既報のとおり、iPhoneと同様にマルチタッチ対応の3.5インチ全面液晶インターフェイスを装備したのが最大の特徴で、指によるクリックやスクロール、Cover Flowによるアルバムジャケット選択といった機能を持つ。

また無線LANにも対応しており、標準搭載のSafariを使って認証付きアクセスポイントからのインターネットアクセスや、Google / Yahoo!検索などの機能を利用できる。8GBと16GBの2種類のモデルが用意されており、それぞれ299ドルと399ドルとなっている。数週間内にも全米で販売が開始される見込み。

iPod touchは全面液晶の正面部にボタンが1つだけと、iPhoneと同じ筐体デザインを採用している。スライド操作によるロック/ロック解除やメニュー画面などの特徴もほぼiPhoneと同じで、その違いはメニューに表示されるアプリケーションの数だけとなる。iPod touchでは音楽/ビデオ/フォトギャラリーのメディア再生機能のほか、時計、電卓、カレンダー、住所録、YouTube、Safariといったアプリケーションを搭載する。設定メニューも用意されており、ここからSafari等で必要となる無線LAN接続の設定を行うことになる。メディア再生機能でのフリップ操作やスクロールなどは、iPhoneで採用されたインターフェイスとほぼ同じである。バッテリ駆動時間は音楽再生時で22時間、ビデオ再生時で5時間を想定している。

またAppleではiPod touchでのリリースと平行して、iPod上から直接楽曲の購入が可能な「iTunes Wi-Fi Music Store」の提供開始も発表した。これは自宅以外に、出先のホットスポットからのiTunes Storeを通しての楽曲購入を可能にするもので、iPod touch向けに専用ブラウザソフトが提供される。なお、このiTunes Wi-Fi Music Storeの機能はiPhoneでも利用可能となる。Wi-Fi Music Storeの詳細については追ってレポートする。

iTunes Wi-Fi Music Storeを通して直接楽曲の購入も可能