ソニーは、「ロケーションフリー」シリーズの新モデル「LF-W1HD」を発表した。発売は、12月1日を予定しており、価格はオープンで推定市場価格は5万円前後。
ロケーションフリーは、ネットワークを経由して、映像機器のコンテンツを別の映像機器などにストリーミング配信するシステム。従来は、SDのアナログコンテンツにのみ対応していたが、新モデルでは、ハイビジョンコンテンツにも対応した。
送信機側には、D4までに対応したD端子、コンポジット端子の入力が装備されており、ここに入力したコンテンツが、受信機側のHDMI端子/D端子/コンポジット端子に出力されるというもので、送信機/受信機間は、IEEE802.b/g/aで接続される。入力されたコンテンツは、H.264形式に圧縮される。
ただし、従来のロケーションフリーでは、その愛称が「ロケフリNetwork」となっていたのに対して、新モデルでは「ロケフリHome HD」となっている。従来のロケフリでは、「ベースステーション」に接続された自宅のAV機器のコンテンツを、Internet経由で海外で視聴するというようなことも可能だったが、新モデルには、その機能は搭載されていない。また従来は、クライアント側も、専用の「TVボックス」だけでなく、PCやWindows Mobile端末、PSPなど、さまざまな機器が使用可能だったが、新モデルではセットに含まれる送信機と受信機の1対1での送受信のみが可能となっている。従来のロケフリとは、かなり性格が異なる製品だ。
その分、スイッチを入れれば自動認識が行われるなど、ネットワークに関する設定などはほとんど必要なくなるとのことだ。