富士ソフトは、ジャングルとの提携の元、はがき作成ソフトの最新版「筆ぐるめ Ver.15」を9月14日に発売する。DVD版とCD版がともに4980円、アップグレード・乗り換え版がDVD版、CD版とも3380円。
はがき作成ソフトの現状について説明する富士ソフト 代表取締役専務 吉田實氏 |
発表会では、最初に富士ソフト 代表取締役専務の吉田氏が壇上に立ち、筆ぐるめを初めとしたはがき作成ソフトの状況を説明。1986年に毛筆ソフト「毛筆わーぷろ」として誕生し、1993年に「筆ぐるめ Ver.1.0」を発売。1998年にPC向けバンドルを開始し、ほとんどのPCメーカーに採用された。これにより、PCへのバンドルは年間約400万ライセンスとPCバンドルでシェアNo1となっているという。
その一方で、パッケージの販売はシェア11.7%(BCN 2006年1月1日~12月31日累計)で、筆まめ(シェア43.3%)、筆王(シェア31.2%)に次ぐ3位と、大きく遅れを取っている。そこで、コンシューマ向けソフトウェア販売のノウハウを持つジャングルと提携し、「筆グルメ」のコンシューマ向け拡販を強化し、最終的に1位を目指すこととなった。
ジャングル 代表取締役社長 高田氏によると、はがき作成ソフトは3ブランドでほぼ全シェアを取っており、ここ数年は大きな動きがない。ただし、はがき作成ソフトに対する根本的なニーズはあり、最新版「筆ぐるめ」ではそれを重要視することで、長く使い続けてもらえるようなソフトにしたという。
具体的には、他社ソフトよりも約2万字多く搭載し正しい姓名用漢字を表示・印刷できるようにし、自動的に手順を表示するナビ機能により分かりやすくした。また、バージョンアップ版を購入しやすくしたという。これにより、2007~2008年度に前年比150%の20万本、2008~2009年には前年比120%の25万本を販売し、3年後にマーケットシェア30%以上を目標に掲げている。
「筆ぐるめ Ver.15」は、「たのしく・かんたん・きれい」がコンセプト。初心者だけでなく、他社ソフトから乗り換えたユーザーでも使いやすくした。主に、連綿体の追加と対応を行い、番号によるレイアウトとイラストの検索、宛て名文章入力、差出人のみ印刷などを新機能として追加。さらにサポートを充実させるためにサイトを大幅にリニューアル。分からないことがすぐ調べられるようにQ&A検索を充実させている。