三洋電機は、エネループユニバースシリーズの第2弾となる「eneloop kairo」「eneloop anka」「eneloop mobile booster」を発表した。発売日などは、表の通り。

5V/500mAを出力可能なUSBポートを備えたeneloop mobile booster

eneloop mobile boosterは、外出先で携帯電話やデジタルオーディオプレーヤーなどに充電を行うためのバッテリー。発表された3モデルのうち、「KBC-E1S」は、電池として単3形のeneloopを2本使用するタイプで(単3電池形eneloopが2本付属する)、「KBC-L2S」「KBC-L3S」は、専用の内蔵リチウムイオンバッテリーを使用する。KBC-E1Sは約70分、KBC-L2Sは約240分、KBC-L3Sは約120分、5V/500mAを給電可能。大容量タイプのKBC-L2Sには、2基のUSBポートが搭載されており、同時に2つの機器へ充電、あるいは給電することが可能だ。2台同時接続した場合、約120分間の給電が可能。

eneloop mobile boosterへの充電方法は、KBC-L2Sのみ、ACアダプターとUSBポートの2系統が使用可能で、他の2モデルはUSBポートのみからとなる。このため、電源にeneloopを使用するKBC-E1Sは、充電器としても使用できることになる。

昨年モデルよりも充電時間を短縮したkairoと新ラインナップanka

昨年発売されたエネループユニバースシリーズ第1弾にもeneloop kairoは含まれていた。eneloop kairoは、リチウムイオンバッテリーを電源とする充電式のカイロ。2007年モデルでは、昨年モデルに比べて充電時間の短縮が図られており、昨年モデルでは約5時間かかった充電が3時間で済むようになった。また、カラーバリエーションも増えており、従来のホワイトに加えて、ブラック/ピンクも発売される。カイロとしての性能は、弱モードでは約39°Cを7時間持続、強モードでは約43°Cを5時間持続する。また、充電式カイロでは、使い捨てカイロとは異なり、スイッチを切ることも可能だ。通勤/通学などに使用するには便利だろう。

新登場するeneloop ankaは、専用ニッケル水素バッテリーを使用したポータブルウォーマー。約3.5時間の充電で、弱モード(約40°C)なら約10時間、強モード(約44°C)でも約8時間使用可能だ(1時間/3時間のオフタイマーも搭載)。また、非常時には、AC電源からでも使用することができる。

温度の上がりすぎを防ぐために、PTCヒーター(温度上昇により抵抗値が増える自己温度制御機能を持つ定温発熱体)とマイコンによる制御機構を搭載。就寝時などにも安心して使用できる。また、屋外でのスポーツ観戦などでも使用できるように、JIS IPX4相当の防水性能も持っている。

用途によって使い分けられる、3種類の「eneloop mobile booster」

「KBC-E1S」は、蓋をスライドさせると、電源として使用する単3型のeneloopが現れる

繰り返し使用可能なポータブルウォーマー、「eneloop kairo」(手前)と「eneloop anka」(奥)

発表会場には、先日発表されたWILLCOMとのコラボモデルのPHSも展示されていたが、製品化については現在未定で、引き続き検討中とのことだ

製品名 品番 発売日 市場想定価格
eneloop kairo KIR-S2S 9月21日 4,000円前後
eneloop anka KIR-S4S 11月11日 1万5,000円前後
eneloop mobile booster KBC-E1S 12月11日 3,000円前後
KBC-L2S 5,000円前後
KBC-L3S 4,000円前後