Samsung電子は、同社の携帯電話3機種が2008年版のギネスブックに登録されたと発表した。同社によると、登録されたのは「世界で最も薄い携帯電話」として「Ultra Edition 5.9」(モデル名は海外市場向けがSGH-U100、韓国市場向けがSCH-C210)、「世界最高画素の携帯電話」として「SCH-B600」、「世界で最も薄い3G携帯電話」として「Ultra Edition 8.4」(SGH-Z370)の3種。
Ultra Editionは同社のスリム携帯電話シリーズで、スライドや折りたたみ製品もあるが、5.9はストレートタイプの携帯電話として最もスリムな5.9mmを誇っている。このスリムさを実現しているのは、Samsung電子独自の高集積ハードウェア設計技術「SSMT(Smart Surface Mounting Technology)」だという。また、素材としてマグネシウムとガラス繊維強化プラスチックを採用することにより、スリムながらも壊れにくい造りとなっている。
一方、SCH-B600のカメラ画素数は1,000万画素。16対9のワイド撮影や連続撮影のほか、写真のトリミングなど編集機能も充実している。2006年3月に発表され、同10月に90万ウォン(約11万円)台の価格で販売された。
Ultra Edition 8.4は、ストレートタイプの3G携帯電話だ。テレビ電話が可能なよう、前後に1つずつカメラがついているほか、音楽プレーヤー、Bluetooth、MPEG-4ビデオ再生などといった一通りの機能をそろえている。
同社の携帯電話がギネスブックに掲載されるのは、これが最初ではない。2001年には「世界で最も小さなテレビ携帯」として、SCH-M220が登録されたことがある。これは1999年に開発されたもので、地上波テレビ放送を受信するという、当時としては画期的な携帯電話だった。
Samsung電子はこれまで、世界初や世界最薄などの機能にこだわった携帯電話を次々と発表してきた。既にスリムさでは限界に来ている感もあるが、カメラの画素数などまだ更新できそうな分野は多様にある。