フジテレビで放送中の韓国ドラマ『朱蒙(チュモン)』(毎週月~金曜14:07~)に出演する韓国の俳優、ソン・イルグク(35)とハン・ヘジン(25)が2日、来日し都内で記者会見を行った。2人は多くの報道陣に緊張しながらも、9月1日に発売されたDVD-BOXをPRした。
『朱蒙(チュモン)』は韓国で2006年から07年にかけて放送され、最高視聴率52.67%を記録し、国民的大ヒットした人気ドラマ。古代朝鮮を題材とし、高句麗建国神話に登場する伝説の人物"チュモン"を主人公にした歴史大作だ。総製作費400億ウォン(約50億円)をかけた映画並みのスケールが特徴で、韓国でも数多くの賞を受賞している。日本ではBSフジで4月25日より、フジテレビで8月13日より放送中だ。来日したソン・イルグクとハン・ヘジンは同作への出演で一躍トップスターの仲間入りを果たし、その人気は韓国内で放送が終わった今でも衰えないほど。また、来日の際に成田空港では日本のファン約1000人が殺到。日本での人気の高さも証明した。
同作への出演についてイルグクは「時代劇は、イメージが定着してしまうので心配しましたが、演技を上達させたいという思いから出演させていただきました」と語り、ヘジンは「脚本の完成度がとても高く、初めて読んだ時に『これだ!』と思いました。撮影がこんなに大変だとは思いませんでしたけど(笑)」と苦労も覗かせる。全81話という長編のため撮影期間が長いのと、時代劇特有の芝居の難しさもあったようだ。また、ワイヤーアクションを用いたり、演出を工夫したりして、合戦シーンにも力を入れたという。「伝統的な弓の練習はかなりしましたね」とイルグク。そして、壮大なスケールで描かれる大河ドラマ的な見どころに加え、登場人物の人間味あふれるキャラクターも視聴者を惹きつける要素となっている。イルグクが「歴史的ヒーローをというよりも、人間の"真"の姿を表現したかったんです」と語るように、同作の人間ドラマとしての一面が、歴史物の枠を超えた国民的ドラマとなった理由の一つといえる。また、韓流ドラマといえば、中高年の女性ファンが多い傾向にあるが、同作は男性のファンも多いのも同作の特徴だ。
現在、『朱蒙(チュモン)』DVD-BOX前編(1~12話)が発売中で、11月7日には後編(13~24話)が発売される。