玩具業界最大手のバンダイとPC周辺機器メーカーのバッファローは3日、USBキーを挿すだけでPCを子ども専用環境に切り替えられる「ぱそこんキッズキー」の発表会を開催した。PC設定に精通していない人でも、子どもが安全にPCやインターネットを利用するための環境を簡単に構築できるようになる。対象は6~9歳の低学年層の保護者。9月14日発売予定。価格はオープン(予想実売価格は3,480円)。企画、製造はバンダイが担当し、バッファローから販売される。
ぱそこんキッズキーは、カギの形を模したUSBキー。管理者権限アカウントを持つ保護者が事前に設定ツールをインストールして使用する。子どもが利用する際はUSBポートに挿すだけで、デスクトップが「キッズモード」に切り替わるようになる(具体的には、ログオフからキッズモード専用アカウントでのログインまでが自動実行される)。
キッズモードでは、子ども用ポータルサイト「Yahoo!きっず」にアクセスするWebブラウザ機能「しらべる」、「Yahoo!きっずゲーム」を表示する「あそぶ」、データ保存用の「マイドキュメント」、保護者とメッセージをやりとりできる「メッセージ」、子ども向けWebコンテンツを実行する「ファンクリック」の5種類の機能を利用できる。Yahoo!きっずで検索できるサイトは事前に内容確認が行われているほか、URLを直接入力できない仕様のため、子どもが有害サイトにアクセスするのを防ぐことができる。保護者用に用意されている設定ツールでは、PCの利用時間やプリンタの利用制限、Internet Explorerなど他のWebブラウザの使用、URL直接入力の許可などを設定可能。子どもの成長に合わせて、制限レベルを変更することができるようになっている。
製品開発の背景について、バッファロー市場開発本部の田中辰吾氏は、低学年層におけるインターネットの高い普及率があると説明した。バンダイの調査によると、小学1年生~4年生のインターネット利用率は7割超。最近は「調べ学習」でインターネットを利用する機会が増えており、子どもにとってもインターネットは日常的な存在となっている。こうした現状に対し、多くの保護者は子どものインターネット利用に何らかの制限が必要と感じていることから、手軽に安全なデジタルライフを実現できるツールとして本製品が企画されたというわけだ。
本製品ではキッズモードのほかに、未就学児向けに「おもちゃ箱モード」を用意。マウス操作のみに限定したモードで、フラッシュアイコンを使ったゲームが楽しめるようになっている。なお、ぱそこんキッズキーは、制限対象ユーザーの数だけ必要になる。
対応OSは、Windows XP / Vista。サイズ/重量は、43(W)×88(H)×10(D)mm/13g。台座とUSB延長ケーブルが付属する。
(C)Disney. Based on the "Winnie the Pooh" works, by A.A. Milne and E.H. Shepard