ヤマハ発動機は、同社の原付(50cc)スタンダードスクーター「ジョグ」をモデルチェンジし、水冷4ストロークエンジン、F.I.(フューエルインジェクション)を搭載。"平成18年排出ガス規制"に適合させ、2007年10月12日より発売する。価格は14万4,900円。なお、このジョグ(CE50)はヤマハモーター台湾で生産される。
国内二輪車の総需要は年間約74万台(2006年実績)で、この中で原付1種は約6割を占め、主力はスクーターとなっている。1983年にヤマハが導入した初代「ジョグ」は、軽量ボディによるスポーティな走り、躍動的なデザインなどが人気となった。以後24年にわたり、ジョグはヘルメットトランクやGロック装備など熟成をかさね、ロングセラーを続けている。
今回のジョグ(CE50)は現行モデル(CV50)の後継モデルにあたり、近年の市場ニーズである高い実用性・基本性能、確かな走行性などを考慮した。また、ジョグシリーズとして初めて4ストローク&F.I.エンジンを搭載し、"平成18年排出ガス規制"に適合した。
エンジンは3バルブ(吸気2、排気1)を採用。F.I.システムは吸気圧力を検知する小型最新センサーを採用し、小型インジェクター、フィルター類のモジュール設計などで軽量コンパクト化を図った。フロントフォークにはオイルダンパー式を採用。安定した性能と上質な乗り心地に貢献している。
着座位置の自由度が広い大型シートを採用。市街地でのゴー&ストップの連続でも疲労度が少ないとしている。シート下にはフルフェイスヘルメットを収納できるトランクを装備。コンビニフックは、ビジネス鞄も掛けられる大型(前)とシート下(ライダー側)の2ヵ所とした。そのほか左右インナーポケット、キー孔シャッターと後輪ロックがワンタッチでできる盗難抑止機構「Gロックシステム」など、高い実用性を備えている。ボディカラーは5色が用意される。