Penelopeプロジェクトは8月31日(米国時間)、メール/ニュースクライアントEudroraの次期バージョン「Eudora 8.0.0b1」(開発コード名:Penelope)を公開した。対象プラットフォームはWindows 98 / 98SE / Me / NT 4.0 / 2000 / XP / Vista、Mac OS X 10.2以降。現時点では英語のみサポートされる。
Eudora 8.0.0b1は、Mozillaプロジェクトが開発するオープンソースのメール / ニュースクライアント「Thunderbird」をコードベースに採用、Eudoraの次期バージョンとして開発を進めてきたもの。基本機能はThunderbird 2.0.0.6に準じるが、アイコンデザインやキーボードショートカット、メール受信時の着信音は従来のEudoraのものを使用するなど、従来のEudoraとのユーザインタフェースの互換性は確保されている。
Eudora由来の機能としては、メールボックス欄をメッセージ欄から分離(2-Pane)表示する機能のほか、Altキー(Mac版ではOptionキー)を押しながらクリックすることで複数のアイテムを一括処理できるグループセレクト機能、従来のEudoraで作成したメールフィルタ設定のインポート機能が採用された。デフォルトでは無効化されているが、IMAPサーバ使用時の自動削除機能も用意されている。
Eudoraは、米QUALLCOMMにより商用製品として販売されてきたが、2006年10月にThunderbirdをベースとしたオープンソースプロジェクトへの移行を発表。Eudora v7.1 for Windowsのリリースを最後に製品の販売を終了しているが、日本語版の販売権を持つソニック・ソルーションズでは同製品の販売およびサポートを継続している。