ニコンは、高速起動と高速AF、光学式手ブレ補正搭載としては世界最軽量の「COOLPIX S510」、1200万画素を搭載した「COOLPIX S700」、薄型+スタイリッシュなボディの「COOLPIX S51」、およびS51に無線LAN機能を搭載した「COOLPIX S51c」を発表した。
「COOLPIX S510」は今回のCOOLPIXラインナップの主力ともいえるモデル。光学式手ブレ補正機構を備えたカメラとして世界最小とし、電源を入れてから液晶モニターが点灯するまでの起動時間約0.7秒、レリーズタイムラグ約0.005秒といった高速性能も実現した。レンズは35~105mm相当の3倍ズーム。手ブレ補正機構はレンズシフト式で、約3段分の効果があるとしている。撮像感度は高感度モードでISO 64~1600だが、設定によっては最大でISO 2000まで可能。顔認識機能は最大12人まで認識する「顔認識AF2.0」となった。
有効810万画素の1/2.5型CCDを採用し、液晶モニターは約23万画素の反射防止コート付き広視野角160°「2.5型リアルワイドアングル液晶モニター」を搭載した。また、SDメモリーカードがなくても撮影できる内蔵メモリーを約52MB搭載している。サイズは約88(W)×51(H)×22(D)mm、本体のみの重量は約125g。ボディカラーは「アーバンブラック」「シルバー」「ラズベリーレッド」の3色が用意される。発売日は2007年9月21日、推定市場価格は3万5,000円前後となっている。
「COOLPIX S700」の特長は、有効画素数1210万画素という高精細モデルでありながら、約89(W)×54(H)×23(H)mm、重さ約130g(本体のみ)というコンパクトなボディを実現したこと。1200万万画素クラスでは世界最小となる。CCDは大型の1/1.72型。レンズは35mm判換算で37~111mm相当の3倍ズーム。手ブレ補正機構はS510と異なり、センサーシフト式を採用している。レスポンスもよく、起動時間約0.9秒、レリーズタイムラグは約0.005秒を実現した。
暗い場所でも被写体ブレを抑制する、高感度ISO 3200での撮影が可能。ただし画像サイズが5M(2592×1944)以下に制限される。新しい顔認識機能は、顔検出が速い「顔認識AF2.0」を搭載した。液晶モニターは大きくて見やすい「2.7型リアルワイドアングル液晶モニター」。上下左右160°の広視野角で、反射防止コートも施された。画素数は約23万画素。また、モニターを傷や汚れから保護するLCDアクリ ルパネルを採用している。発売日は2007年10月、推定市場価格は4万5,000円前後。
「COOLPIX S51」は、「Wave Surface Design(ウェーブサーフェスデザイン)」と名づけられたスタイリッシュな薄型ボディが特長。屈曲光学系を採用し、シャッタースピード約3段分の効果があるレンズシフト方式手ブレ補正機構を搭載している。焦点距離は38~114mm相当の3倍ズーム。撮像素子は有効810万画素の1/2.5型CCDを採用した。液晶モニターは大型で見やすい3.0型の「リアルワイドアングル液晶モニター」。上下左右160°の広視野角と高コントラストで、反射防止コートも施された。画素数は約23万画素。
顔認識機構ももちろん搭載する。「フェイスクリアー機能」は赤目軽減、暗部を明るくするD-ライティングなどで、美しいポートレート撮影を可能にする。ただし顔認識AFは通常タイプ。音楽付きのスライドショーが楽しめる「Pictmotion(ピクトモーション)」なども搭載。発売は2007年9月14日、推定市場価格は3万円前後。
「COOLPIX S51c」はS51に無線LAN機能を搭載したもの。撮像素子や液晶モニターは全く同じだが、横幅が少し長くなっている(約97.5(W)×59(H)×21(D)mm)。重さは同じ125g。光学式手ブレ補正や顔認識機能も装備する。
無線LANはIEEE 802.11b/g 規格に準拠しており、公衆無線LANアクセスポイントや自宅の無線LANを経由して、ワイヤレスでインターネットに接続。ニコンの画像保存・共有サイト「my Picturetown」への画像の送信や公開、指定アドレスへの直接送信が可能となる。「my Picturetown」は、無料で2GBまで、月額350円で20GBまで使用できる(2008年2月末日まではお試し期間として無料)。「my Picturetown」は静止画だけでなく、動画でも使用できる。