Nokiaは29日(現地時間)、ハイエンドのマルチメディア携帯電話「Nokia N81」「Nokia N81 8GB」「Nokia N95 8GB」を発表した。3機種とも、W-CDMAと無線LANをサポートし、音楽やゲーム専用のボタンを持ち、エンタテインメントコンテンツを楽しめるようメモリとバッテリを改善した。
N81とN81 8GBは、Symbian/S60 3rd Editionをベースとしたスマートフォンで、無線方式は3Gと無線LANの両方を利用できる。サイズは102×50×17.9mm、重さは140g。画面をスライドすることでキーパッドが現れるスライド式のフォームファクタを採用する。microSDカードにより記憶領域の拡張が可能で、N81 8GBは8GBの内蔵フラッシュメモリを搭載した。
画面に2.4インチのQVGAディスプレイを搭載、1,670万色表示が可能で、ランドスケープでも利用できる。このほか、3次元マルチメディアメニュー、Naviホイールなどを搭載、ゲームなどのエンタテインメントの利用に最適としている。音楽機能は、同日発表した音楽配信サービス「Nokia Music Store」向けに最適化されており、同サービスを利用して音楽のダウンロードやストリーミングが可能。このほか、ポータブルオーディオ機器で標準的な3.5mmのステレオプラグも持つ。ゲームでは、専用ゲームボタンにより同社の「N-Gage」ゲームサービスを利用できるという。
このほか、「Nokia Web Browser」「Nokia Mobile Search」「Nokia Maps」など、インターネット経由で利用できる機能もサポートした。
予想価格はN81が360ユーロ、N81 8GBが430ユーロ(ともに税抜)。両機種とも、2007年第4四半期に主要市場で提供を開始する。
Nokia N95 8GBは、同社が2006年9月に発表した「Nokia N95」の8GBバージョン。N95は同社初のHSDPA対応端末で、無線LANとA-GPSも内蔵したハイエンドマルチメディア携帯電話。
今回、内蔵フラッシュメモリ8GBを搭載し、ディスプレイは1,670万色表示可能な2.8インチQVGA画面にグレードアップした(従来2.6インチ)。これにより、ビデオの閲覧、インターネットや地図の利用がさらに改善できるとしている。8GBのメモリには、ビデオで20時間分、音楽で6,000曲分を格納できるという。
N95 8GBの予想価格は560ユーロ(税抜)で、今年第4四半期に出荷を開始する。