米J.D. Power and Associatesが「2007 Digital Camera Usage and Satisfaction Study」をリリースした。

2006年6月から2007年5月までにデジタルカメラを購入した7,500人以上に「画像品質」「性能」「オペレーション」「外観・スタイル」について満足度を評価してもらい、その結果を集計した。今回から、高機能コンパクト (Premium Point and Shoot)、コンパクト (Point and Shoot)、ウルトラスリム (Ultra Slim)、デジタル一眼 (DSLR)の4カテゴリーとなり、それぞれの満足度指数のトップ5は以下の通り。

高機能コンパクト(平均779) コンパクト(平均727) ウルトラスリム(平均772) デジタル一眼 (平均801)
1 キヤノン PowerShot SDシリーズ(829) 富士フイルム Finepix Fシリーズ(749) カシオ Exilim Zoomシリーズ(802) ニコン Dシリーズ(822)
2 パナソニック DMC-FZシリーズ(785) Kodak Zシリーズ(744) キヤノン PowerShot SDシリーズ(796) ソニー Aシリーズ(793)
3 Kodak Zシリーズ(783) キヤノン PowerShot Aシリーズ(739) Kodak Vシリーズ(787) キヤノン Digital EOS(788)
4 富士フイルム Finepix Sシリーズ(782) Kodak Cシリーズ(738) ソニー DSC-Tシリーズ(782) ペンタックス K Digitalシリーズ(787)
5 ソニー DSC-Hシリーズ(780) Samsung Aシリーズ(734) オリンパス Stylusシリーズ(781) オリンパス EVOLT Eシリーズ(783)

J.D. Powerによると、全てのカテゴリーにおいて満足度とブランドに対するロイヤリティが相関関係にあるという。たとえば、コンパクトの満足度指数の平均が727ポイントであるのに対してデジタル一眼は801ポイント。ロイヤリティ率もコンパクトの48%に対して、デジタル一眼は67%と非常に高い。

「競争の激しい分野(デジカメ)において、満足度とブランド・ロイヤリティの関係はメーカーにとって重要なポイントになっている」とJ.D.PowerのSteve Kirkeby氏。「全体的な満足度における10ポイントの向上がブランド・ロイヤリティの1%アップにつながる」と指摘する。

自分の所有しているモデルを「勧める」と答えた回答者は、コンパクトの平均88%に対してデジタル一眼は平均95%。「プロやアマチュア上級者向けだったデジタル一眼に誰でも利用できる技術が組み込まれ、最も写真を楽しんでいるメインストリームのユーザー層に広がっている」とKirkeby氏は分析する。写真を撮影する枚数は、デジタルカメラ所有者全体が月平均140枚程度であるのに対して、デジタル一眼所有者の月平均は400枚近い。