米国でNVousPCというBTO方式の新しいPCメーカーがサービスを開始した。購入者がアップロードしたイメージをノートPCにペイントするパーソナライズサービスを提供している。
NVousPCの創設者には、ゲーマー向けのPCメーカーとして知られるAlienwareでエンジニアリング・スーパーバイザーを務めていたOscar Zapata氏が含まれる。しかしAlienwareのようなハイエンド向けではなく、NVousPCは普及帯をメインターゲットとしている。現在の製品は「Mercury」と「Ether」というノートPC2機種。Mercuryは14.1インチのディスプレイを搭載し、価格は1099ドルから。最低価格構成の場合、CPUがIntel Core 2 Duo T5500、RAM 1GB、HDD 80GB、CD-RW/ DVD-ROMのコンボドライブ、802.11 a/b/gの無線LAN。OSはWindows Vista Homeだ。Etherはディスプレイが15.4インチで、999ドルからとなっている。
注文のステップは、まずPCのパーツを選択し、次にパーソナライズのデザイン指定となる。カスタムペイントは、ディスプレイ裏、ディスプレイ周囲、本体キーボード/タッチパッドの周囲、本体裏面に施せる。試しにMercuryで見積もりを取ったところ、価格はそれぞれ186ドル、20ドル、122ドル、76ドルだった。Webサイトの注文ステップで、ペイントの場所を指定してイメージをアップロードし、コメントボックスに細かな指示を書き込んで申し込む。その後、注文確認の電子メールを通じて、カスタムペイントのプレビューが送られてくるので、さらに担当デザイナーと修正点を煮詰めて購入となる。カスタムペイントのデザイン例はこちら。NVousPCは「高品質で耐久性のあるペイントで仕上げられたノートPCは、カスタムペイントカーのような個性を備える」とアピールする。
NVousPCではまた、企業や組織向けのカスタムペイント・サービスも用意している。ノートPCに企業や団体のロゴや名前を入れることで、盗難や部外者の不正利用の減少につながるという。
米国ではM-tech LaptopsやSmooth Creationsなど、ノートPCにカスタムペイントを施すサービスがすでにいくつか存在するが、オーダープロセスが煩雑だったり、サービス料金が不透明であるなど、一般のPCユーザーが利用しやすいサービスではない。NVousPCはノートPCのパーソナライズの敷居を引き下げるサービスとして注目されている。