KickAppsは27日(米国時間)、同社の提供するソーシャルネットワーキングサービス(SNS)用プラットフォームがiPhoneに対応したことを発表した。あわせてiPhoneに最適化したWebサイト「KickFlix」を開設、ビデオの共有と閲覧の実例をiPhoneユーザに公開している。

iPhone用Safariでは、H.264/MPEG-4 AVCでエンコードされたQuickTime用ムービーとしか互換性を持たず、標準装備のアプリケーションでは他の形式の動画を再生できない。KickAppsはこのギャップに着目、SNSサイトにアップロードされたすべてのムービーをH.264/MPEG-4 AVCおよびFlash形式に自動変換し、クライアントの接続時にどちらのフォーマットが要求されているかを識別、適したフォーマットで再生を開始するもの。その結果、同じムービーをiPhoneではQuickTime/H.264形式(*.mov)で、MacやWindowsなど他のWebブラウザではFlash形式(*.flv)で再生できることになる。

開発者向けには「Make Your Community iPhone Accessible」と題したチュートリアルを用意、SNSサイトで使用するときのサンプルとともに公開した。iPhone用の変換サービスは8月22日から稼働しているため、サンプルコードをHTMLに加えるだけで、KickAppsのプラットフォームを利用したSNSサイトがiPhone対応になるとのこと。