ユニバーサル基板でのはんだ付けの練習が終わると、いよいよキットの組み立て作業が始まった。キットには抵抗やツェナダイオード、コンデンサなどのリード部品があり、基板上にひとつひとつ丁寧にはんだ付けする参加者もいれば、先に配置だけを行い、まとめてはんだ付けや余分なリードをカットする参加者もいた。また部品の置きかたも、保護材にリードを突き刺す派、机に散らす派、部品名を紙上に書いてまとめる派など、それぞれのやり方があるようだ。

「カラーフロッグ」の組み立て風景 - 親の方が夢中になってしまったという場面も…

それぞれのやり方で作業を進めていく参加者達

こちらはそろそろ完成?!

けがや火傷したときに備え、救急箱も用意されていた

電子工作教室も終盤に差しかかると、あちらこちらで「カラーフロッグ」の『鳴き声』が聞こえ始めた。組み上がった参加者がテストを開始しているようすだ。

「カラーフロッグ」には、

赤=ド
オレンジ=レ
黄=ミ
黄緑=ファ
青緑=ソ
青=ラ
紫=シ

というように、色に応じて音がでるようにプログラミングされている。また、『目』であるカラーLEDは、読み取った色と同色の光を発するようになっている。

動作確認用サンプル - 色ごとに音が割り当てられており、カラーバーをなぞると「かえるのうた」が演奏される

順々に「カラーフロッグ」が完成していき、会場のあちらこちらで音が鳴り始めた

「カラーフロッグ」が完成し、テストも無事終了した参加者は、マイコンにプログラムの書き込みを行った。デバッグにはSofTec Microsystems製の「USBSPYDER08」が用いられた。「USBSPYDER08」はフリースケールの8ビットマイコン「MC9S08QG」「MC9S08QD」「MC9RS08KA」専用のデバッガで、USBに接続するだけでマイコンとの通信が可能になる。ここでは、1オクターブ下げた音で「カラーフロッグ」が鳴くように設定されたプログラムの書き込みを行った。

「カラーフロッグ」とSofTec Microsystems製のUSBデバッガ「USBSPYDER08」

なお、21日には大阪の新大阪第一生命ビルのアヴネットジャパン関西営業所内にあるトレーニングルームでも同様の電子工作教室が開催された。