Parallelsは25日(米国時間)、Intel Mac用仮想化ソフトの最新版「Parallels Desktop for Mac 3.0 Beta 2(Build 5120)」をリリースした。Parallels Desktop for Mac 3.0のユーザは無償アップデートできるほか、試用希望者に対しては15日間無償利用できるトライアルキーが提供される。

今回のリリースでは、仮想化エンジンがアップデート。メモリ管理機能が向上、仮想マシン1台あたりの最大メモリ容量が1.5GBから2GBに増加したほか、複数の仮想化マシン稼働時も合計4GB超のメモリ領域が使用可能になった。仮想CPUの実装にも改良が施され、仮想マシンのパフォーマンスがアップした。

Mac OS XのデスクトップとWindows用アプリケーションの一体化利用を実現する「Coherenceモード」も機能が向上、ウインドウを最小化するとドックに格納されるようになった。フォルダ共有機能も見直され、Windowsの「マイドキュメント」以下のフォルダから、Mac OS Xのホームフォルダ上にある「書類」や「ピクチャ」フォルダへのアクセスが可能になった。

ほかにも、Mac miniでCPUのVT-x機能を無効化したときカーネルパニックを起こす問題や、ATI Radeon 9200グラフィックチップ搭載機で3Dアプリケーションが無反応になる問題など、多くの不具合が修正されている。