今週の秋葉原はお盆明けということもあり、各ジャンルで数多くの新作アイテムが発売。特に25日前後はバンダイビジュアルなどのアニメのパッケージメーカーがDVDを発売する日でもあるので、自ずと新作が棚を埋めるという光景を見ることができた。

斬りまくり爽快感ゲームの新作が発売

ゲームの新作では、コーエーからプレイステーション 2用ソフト『戦国無双2 猛将伝』が23日より発売開始。本作では「ガラシャ」「長宗我部元親」「前田利家」などの新キャラクターが登場し、「傭兵演武」「特定の大名を支援しての天下統一」「日の本一の兵」のいずれかを目指し、様々な任務をこなしていくというモードが新しく追加された。また、"MIXJOY"として『戦国無双2 猛将伝』のシステムで『戦国無双2』の武将たちの操作も可能となっている。アソビットゲームシティでの価格は、3,880円。

このほか、『戦国無双2 猛将伝』に『戦国無双2』キャラクターピンズ 32個と『戦国無双2&戦国無双2 Empires』最強データ収録 CD-ROMが同梱されている「TRESURE BOX」も発売されており、こちらの価格は8,379円。

アソビットゲームシティ店内での陳列。入り口近くに設けられていた

陳列棚にも、ずらりと

ニンテンドーDS用ソフトでは、スクウェア・エニックスより23日に発売された『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リング・オブ・フェイト』に注目が集まっていた。本作品は「シングルモード」と、最大8人まで遊べる「マルチプレイモード」の2つのモードを搭載。ニンテンドーWi-Fiコネクションを利用すれば、自分で作成したFFではお馴染みのキャラクター、「モーグリ」を友達と交換できるという。アソビットゲームシティでの価格は、4,380円。また、DS本体同梱の「Gemini Edition」も同時発売で、こちらは21,840円。しかし、アソビットゲームシティでは、14時の段階で残数1つとなっていた。

FFは、店頭の真ん中に陳列と、気合いが入っていた

「Gemini Edition」のPOPと、ソフト本体

コナミからは、ニンテンドーDS用ソフト『ハヤテのごとく! ボクがロミオでロミオがボクで』が発売された。プレイヤーが不幸体質の主人公「ハヤテ」となり……ラストは劇的でムフフらしい。同店での価格は、通常版が4,494円。白皇学院生徒手帳仕様のファンブックと、オリジナルドラマCDが同梱された特別版が5,980円。

『ハヤテのごとく! ボクがロミオでロミオがボクで』は、店頭での陳列も。店内では、上が特別版、下が通常版という配置で陳列されていた

フロム・ソフトウェアからはニンテンドーDS用ソフト『ビックリマン大事典』が発売。ビックリマンの「悪魔vs天使シール」計2,000枚以上を網羅したシール図鑑のほか、これまでのシリーズの世界観から作成された3,000問の問題を収録した「ビックリマン大検定」などを収録。同店での価格は4,380円。また、カプコンからはニンテンドーDS用ソフト『逆転裁判3 Best Price! 』が23日に発売された。人気ゲームソフト『逆転裁判3』の廉価版で、価格は2,780円。

「ロッテ公認」のロゴが入ったパッケージ

これから遊んでみようと思っていた人には、うれしいプライスダウン

「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ~!」の撲殺天使が再び降臨

ジェネオン エンタテインメントから『撲殺天使ドクロちゃん2(セカンド)』のDVD第1巻が24日に発売。この巻には「第1話 しゃせい大会だよ!ドクロちゃん」と、「第2話 ぶくぶくごしごし大作戦だよ! ドクロちゃん」の2話が収録されている。初回限定版には、封入特典として「とりしも氏イラストによる全巻収納BOX」など特典が満載。アソビットゲームシティでの価格は、4,980円。また、同社からはDVDの発売に合わせ、CD『またまたサウンドトラックだよ!ドクロちゃん!』も発売された。セカンド用に新規アレンジされたOP「撲殺天使ドクロちゃん07」、そしてEDは「撲殺音頭でドクロちゃん」ほか、新作オリジナルサウンドトラックを一挙収録して、価格は2,100円。

DVDジャケット。かわいい顔して撲殺しまくりなドクロちゃん

店内では、エスカレーター脇や特設コーナーで盛んにデモが流されていた。また、よく見ると「エスカリボルグ」もどきバットが置いてあり、注目を浴びていた

実は、最初に目にとまったのが「コレ」。なぜアスカがいるのかは謎

サウンドトラックのジャケット。一緒に揃えるとベストかも

続いては、アニプレックスより『天元突破グレンラガン』のDVD第2巻が発売された。今作では、第3話から第5話までを収録。初回限定版特典としては、メカデザインを担当している吉成曜氏の描き下ろし「DVDシリーズ前半収納BOX(1~4巻収納)」が付属する。通常ジャケットのヨーコがとにかく色っぽく、ジャケ買い者多数続出の予感。

店内でのデモの様子

BOX裏面のヨーコのイラストが第2巻のジャケットとなっている

バンダイビジュアルからは、24日にDVD-BOXで3作品が発売。『新機動戦記ガンダムW メモリアルボックス版 Part I』は、HDリマスター化されたTVシリーズ前半の第1話から第25話を収録し、価格は32,800円。『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG DVD-BOX』は、シリーズ全26話と英語版5.1chサウンドを収録し、価格は35,980円。そして『マクロスプラス リマスターボックス』は、OVA4話と劇場版をそれぞれ収録し、映像特典としてプレイステーション専用ソフト「オープニング&劇中ムービー」が初DVD化された。

『新機動戦記ガンダムW メモリアルボックス版 Part I』の告知ポスター。女性ファンを虜にした5人が目印

『攻殻機動隊 S.A.C.2nd GIG DVD-BOX』のジャケット

『マクロスプラス リマスターボックス』のジャケット。デジタルリマスターで懐かしむも良し、今から観るのも良し

フロンティアワークスより『風のスティグマ 第1章』が、24日に発売開始。炎使いのツンデレ女子高生・神凪綾乃と風使いの和麻が活躍する伝奇アクション。パッケージはドラマCDなどが付属する限定版のほかに通常版も用意されているが、アソビットゲームシティでは限定版のS・エディションのみの取り扱いだった。価格は6,980円。

メディアファクトリーからは、『一騎当千Dragon Destiny 第参巻』が発売。DVD版は完全ディレクターズカット版とうたわれ、TV放送版よりセクシー度がかなりアップしたものとなっている。加えて、新作セクシーカット&音声が緊急追加収録されており、ファンにとってはたまらないはず。初回生産限定特典は、「美少女闘士セクシーイラストカード(2枚)」毎回特典は、OVA「赤壁温泉大決戦」収録と塩崎雄二&りんしん描き下ろしリバーシブルジャケットおよびリーフレットとなっている。同店での価格は4,980円。

『風のスティグマ 第1章』ジャケットは、綾乃と和麻のツーショット

趙雲子龍が描かれている『一騎当千Dragon Destiny 第参巻』のジャケット図版

CDでは『ひぐらしのなく頃に解』のOPテーマとEDテーマが、22日にフロンティアワークスより発売された。OPは島みやえい子が歌う「奈落の花」、EDはanNinaが歌う「対象a」で、価格はそれぞれ1,260円。どちらも初回封入特典として、「キャラクターカード」が付いてくる。

「奈落の花」。薔薇の赤が、タイトルの「な」の色を連想させる

「対象a」。こちらのジャケットは、デザインが不思議な感覚を思わせるとともに、タイトルが赤い文字

キングレコードからは、水樹奈々の「MASSIVE WONDERS」が22日より発売開始。このCDには、『リリカルなのはStrikerS』のOPテーマと挿入歌が収録されている。価格は1,200円。また、ランティスからは『もえたん』のEDで、のみこが歌う「スキップ」が発売された。価格は1,200円。

水樹奈々の「MASSIVE WONDERS」。『リリカルなのはStrikerS』のファンは即買い!?

告知ポスター。アソビットゲームシティでは、「メリーゴーランドプロマイド」付き

もえもえ~な『もえたん』。この癒される感じが心地よかったり……

「電波ソングファンは買いなさい!」とのこと……

24日には、フロンティアワークスから「鉄道むすめ ドラマCD第1巻」の発売が開始された。『鉄道むすめ』は、トミーテックが展開するコレクションフィギュアシリーズで、今回発売されたCDは1万枚の限定生産。さらに限定フィギュアも付いてくる。キャストは、栗橋みなみ役に平野綾、久慈ありす役に藤村歩、渋沢あさぎ役にこやまきみこ、鷹野みゆき役に松来未祐となっている。限定フィギュアは広島電鉄の鷹野みゆきで、製品版とは違って、パンツルックver.になっている。ランティスからは、『怪物王女』のヒロイン"姫"のキャラクターイメージソング「原罪のAperitif」が発売。歌うは"姫"の声を演じている声優の川澄綾子だ。価格は1,200円。

『鉄道むすめ』揃い踏み

「原罪のAperitif」のジャケット両面。"姫"がどんな歌声を聴かせてくれるか楽しみ

セクシーキャラの元祖(?)がフィギュアで登場!

『新世紀エヴァンゲリオン』のニューアイテムとして、ニューラインから「惣流・アスカ・ラングレー -スクール水着ver.2-」が発売された。1/6スケール(全高約28cm)のコールドキャスト製完成品で、価格は14,490円。ウェーブからは「続・使徒XXシリーズ第3弾」となる「シャムシエルXX」がノンスケール、PVC製塗装済完成品(一部ABS製)で発売。コンセプト協力に『ケロロ軍曹』の原作者である吉崎観音が参加し、使徒を擬人化している。

かなりピチピチの水着によるボディラインがH!

原型師に林浩己氏を起用し、細部にまでこだわった作品

『∀ガンダム』の「ロラン・セアック」と「ソシエ・ハイム」が1/8スケールの塗装済完成品となって、メガハウスの「エクセレントモデル RAHDX ガンダム・アーカイブス」シリーズに仲間入り。コトブキヤ ラジオ会館店での陳列も、2Fの店内に入ってすぐというベストポジションに陳列されていた。同店での価格は各4,200円。『灼眼のシャナ』からは、トイズワークスの「ソリッドワークスコレクション 灼眼のシャナ 紅蓮の宣誓Ver.」が発売された。1/8スケール(全高約18cm)のPVC・ABS製の塗装済完成品で、価格は5,800円。

ソシエは私服姿、ロランはパイロットスーツ姿で立体化

店内のPOPでも、"服がボロボロ"と紹介されていたシャナ

そして、ワニブックスから『一騎当千』より「関羽雲長 白ゴスロリVer. 完成品フィギュア ワニブックス版」が発売(販売元はグッドスマイルカンパニー)。1/7スケールのPVC製塗装済完成品。武器装備状態での全高は約24cm。コトブキヤ ラジオ会館店での価格は5,000円。続けて格闘美少女をもうひとり。マックスファクトリーの『西村キヌコレクション CAPCOM VS. SNK2 不知火舞 完成品 マックス版』も店頭にならんだ。2006年夏の「ワンフェス」において、キットが限定発売され注目されていたが、早くも完成品で登場。同店での価格は7,800円。

白のゴスロリが映える関羽。これも話題作とあって陳列も目立つところに

胸もお尻も大ボリュームの不知火舞

最後に今週の筆者イチオシアイテムとして、クレイズから発売された『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』の「ドロンジョ様」を紹介したい。もともと際どいコスチュームを身にまとっていた彼女、ついに萌えキャラ市場に参戦である。1/7スケールのPVC製完成品で、価格は6,300円。

ドロンジョ様。左がパッケージ正面、右はパッケージの裏面

映画の劇場公開も間近に迫った『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』。それにあわせて海洋堂から「リボルテックヤマグチシリーズ」の「新劇場版エヴァ初号機」「新劇場版エヴァ零号機」、そして「新劇場版"ヤシマ作戦"武装セット」が発売された。劇場版で新たにデザインされたエヴァや武器(ポジトロンライフル、ESVシールドなど)を早くも再現したもの。ショップでの価格は初号機、零号機ともに1,995円、武装セットは2,205円。

エヴァと武装セットを組み合わせることにより、劇中とほぼ同じポーズを再現可能なのは、リボルテックならでは

バンダイからもエヴァ初号機が発売。しかも「HIGH COMPLETE MODEL PROGRESSIVE Ev-001 EVA-01 エヴァンゲリオン初号機」として、HCM Proシリーズとしては初のガンダム以外の立体化となる。本体の全高は13.5cm、口部開閉可能で頚頚部拘束具脱着可能ならびに腕部インサート成形を採用し、アンビリカル・ケーブルも接続可能。付属の武器はパレットガンをはじめとし、マゴロクソードなど多種にわたる。また、ATフィールドをクリアパーツにより再現。ショップでの価格は3,990円。

HCM Proシリーズにエヴァが参入!!

続いては、タカラトミーより『装甲騎兵ボトムズ』の「ミクロアクションプラスシリーズ バニラ・バートラーwithレッドショルダーカスタムパーツ」が発売。これは、ミクロマンのバニラと"スコープドッグ"を"スコープドッグレッドショルダーカスタム"に組み換えるための武装品セット商品("スコープドッグ"本体は別売)となっている。ショップでの価格は5,250円。

「ミクロアクションプラスシリーズ バニラ・バートラーwithレッドショルダーカスタムパーツ」。10月26日には、いよいよ新作OVA『装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ』も発売。ショップでも常時1コーナーを取っての陳列や、デモを流すなどして工夫していた

おまけとして『涼宮ハルヒの憂鬱』から、朝比奈みくるが入れてくれたというアプリスの「涼宮ハルヒの潤缶」を紹介。中味は緑茶となっており、ショップでの価格は1缶210円、箱(6缶入り)買いで1,260円。

缶のデザインは2種類。ボックスには"緑茶 朝比奈みくる 謹製"の文字が。差し入れなどに喜ばれるかも!?

取材を終えて

秋葉原を代表する店舗のひとつにも数えられたヤマギワソフト秋葉原各店が、新生ソフマップとして再編されるというニュースはご存知だろうか? 予定ではソフマップのパソコン総合館などに生まれ変わるということだ。取材当日もソフマップの新店舗が工事中なのを見かけた。個人的に秋葉原の街並みの変移は、国内一のスピードだと思っていたが、やはり大型店舗の名前が消えるというのはインパクトが大きい。このレポートでも紹介しているアイテム群が、いつまで秋葉原という街に存在し続けられるか、改めて考えさせられた。