ウィルコムと三洋電機は24日、単3形電池1本で動作するPHSを発表した。現時点で商品化の予定はないコンセプトモデルだが、実際に動作するプロトタイプが製作されている。

発表されたコンセプトモデル。単3電池1本で動作する

三洋電機の充電池「eneloop」をイメージした円筒形のデザインで、ウィルコムの小型PHSモジュール「W-SIM」を装着して使用する。大きさは直径42mm×長さ134mm。液晶ディスプレイなどの表示部は持たず、操作キーと動作状態を示すLEDだけが用意されている。電源は単3形電池1本で、eneloopを使用した場合の動作時間は連続通話が約5時間、連続待ち受けが約250時間(いずれも試作レベル)という。

円筒の頭は電池の+極のように凸型。空けると中にW-SIMスロットがある コンセプトを強調するために電池カバーは透明

ウィルコムのPHSモジュール差し替え型電話機「SIM STYLE」と、eneloopがともに2006年のグッドデザイン金賞に選ばれたことを受けた、両社のコラボレーションによって開発。今年のグッドデザイン賞ノミネート作品の展示会「グッドデザイン・プレゼンテーション 2007」が24日から26日まで開催されるのにあわせて、同会場(東京ビッグサイト)で発表された。

また、ウィルコムでは同展示会の特別出展ゾーン「デザインコミュニケーション」にブースを設けており、今年4月の「WILLCOM FORUM&EXPO 2007」で発表されたSIM STYLE電話機のコンセプトモデルなどを展示している。

「グッドデザイン・プレゼンテーション 2007」のウィルコムブース。ブースの敷地外から中をのぞき込む形式の展示となっている
SIM STYLE電話機のショップという設定の展示。多数のコンセプトモデルがあちこちに並べられている