楽天と、検索技術開発のファストサーチ&トランスファは23日、モバイル検索とそれに関連する広告事業を行う合弁会社を設立すると発表した。設立時期は9月中旬の予定で、年内にも楽天のモバイル向けサイトで検索サービスを提供する。

新会社の社名は「楽天・ファスト・モバイルサーチ」。資本金と資本準備金は計8億円で、出資比率は両社の折半とする。まずはモバイル向けサイトの検索技術を開発し、楽天のモバイル用サイト内に組み込む。その後、検索結果に連動して広告を表示する、いわるリスティング広告サービスも開発・提供する。また、新会社で開発した技術については、楽天のみならず外部企業にも積極的にOEM提供するとしている。

ファストサーチ&トランスファはノルウェーに本社を置き、企業向けの検索ソリューションを開発する企業。同社の技術は「楽天市場」の商品検索機能で既に採用されているという。モバイル向けの検索・広告市場は今後の拡大が予想されているが、両社は携帯電話を通じたサービス利用が盛んな日本でノウハウを蓄積し、世界のモバイルインターネット市場における優位性を早期に確立したい考え。