オリンパスは、衝撃に強く水深3mまで撮影が可能な「μ790SW」、親しみやすく使いやすい「FE(フレンドリー&イージー)」シリーズなど、コンパクトデジタルカメラ4機種を発表した。推定市場価格は「μ790SW」が4万円前後、「FE-300」が4万円前後、「FE-280」が2万8,000円前後、「FE-290」が3万円前後。発売日は「FE-290」が9月下旬、その他は8月下旬となっている。

カラーバリエーションが豊富な「μ790SW」

今回発表された4モデルのうち、μ790SW、FE-300、FE-280には一眼レフ用に開発された画像処理エンジン「True Pic III(トゥルーピックスリー)」が採用され、顔検出機能も進化した。従来のオリンパスの顔認識機能は、AF枠を顔認識の表示に使用していたが、「True Pic III」モデルでは緑色の顔検出枠が表示され、動く被写体にも追尾できる。また、顔に合わせたフラッシュ調光も可能になった。

μ790SWは、水中撮影が可能で衝撃に強い構造を備えた「μタフシリーズ」の最新モデル。「SW」とは「Shock & Water」の頭文字であり、高い堅牢性、気密性を実現している。3mまでの水中撮影が可能で、1.5mの耐落下性、-10℃の耐寒性を実現している。また、シャドー部を明るくし、顔と背景との明暗差を少なくする「フェイス & バックコントロール機能」も搭載されている。

従来モデルのμ770SWは水中10mの防水機能を備えていたが、オリンパスはこれを「Real Tough」、今回発表したμ790SWを「Light Tough」と位置づけ、μ790SWはビーチやハイキング、キャンプなど週末をアクティブに楽しみたいユーザーを想定しているという。デザインもカジュアルで、アクセサリー感覚のビビッドなボディカラーが用意されている。

μ790SWのCCDは1/2.33型の有効710万画素。レンズは35mm判換算で38~114mm相当の3倍ズームを搭載する。液晶モニタは2.5型23万画素の「ハイパークリスタル液晶」。内蔵メモリを約14.7MB搭載し、約220枚(CIPA規格)の撮影が可能。サイズは93.6(W)×60.9(H)×21.3(D)mm(突起物を除く)。重量は本体のみで136g。

μ790SW(サンオレンジ)とその背面。回転式だが、モードダイヤルも防水仕様

μ790SWのカラーバリエーション。左より、リーフグリーン、サーフブルー、プレミアムシルバー、ピアノブラック

誰でも安心して使えるFEシリーズ

シンプルなデザインの薄型ボディと、誰でも使える簡単な操作性が特徴の「FE」シリーズは、顔検出機能を搭載した1200万画素の高画素モデル「FE-300」、その普及機で800万画素の「FE-280」、28mmが使える広角ズームレンズと3型液晶を搭載した「FE-290」の3モデルが投入される。ボディカラーはすべてシルバーのみ。EF-300とFE-280の顔検出は、笑顔を検知して自動的に3枚連写でシャッターを切る「スマイルショット機能」も追加されている。

「FE-300」は有効1200万画素の1/1.72型CCDと、画像処理エンジン「True Pic III」を搭載。焦点距離35~105mm相当の3倍ズームレンズを採用し、サイズは94(W)×56.5(H)×21.1(D)mm(突起物を除く)、重量は本体のみで115g。2.5型23万画素「ハイパークリスタル液晶」と内蔵メモリ約48MBを搭載する。

「FE-280」は、有効画素800万画素の1/2.35型CCDと「True Pic III」を搭載する。レンズは36~108mm相当の光学3倍ズーム。2.5型23万画素TFTカラー液晶と内蔵メモリ約48MBを搭載する。サイズは91.8(W)×55.7(H)×19.1(D)mm(突起物を除く)。重量は本体のみで108g。フル充電での撮影可能枚数は約200枚(CIPA規格)。また、別売りで防水プロテクター「PT-038」が使用できる。価格は2万円。

「FE-290」は、シリーズ初めての28mmから始まる光学4倍ズームレンズ(28~112mm相当)と、23.4万画素3型液晶を搭載したモデル。有効画素710万画素の1/2.5型CCDを搭載。画像処理エンジンは従来の「True Pic II」を搭載し、顔認識機能は搭載されていない。サイズは97.7(W)×55.7(H)×26.5(D)mm(突起物を除く)重量は本体のみで142g。内蔵メモリは約6.9MB。フル充電での撮影可能枚数は約170枚(CIPA規格)。

FE-300

FE-290

FE-280