米AGEIA Technologiesは8月22日(現地時間)、PhysXシリーズのモバイル版「PhysX 100M」を発表した。CPUやGPUを補助し、第3の演算エンジンとして機能するPhysXは、特にゲームなどの高い処理能力が要求される用途で力を発揮する。PhysXのモバイル版としては初の製品リリースとなる。
基本機能や性能はデスクトップ版に準拠しており、パワーマネジメント機能や10ワット以下での省電力動作などがモバイル向けに追加された。主にデスクトップ代替となるようなハイパフォーマンス・ノートPCをターゲットとしており、強力なプロセッサやグラフィックエンジンと組み合わせることで、例えばハイスペックを要求する最新ゲームをノートPC上で動作させることが可能になる。
モバイル版PhysXはOEM形式でPCメーカーへ出荷され、製品にあらかじめ組み込まれた形でユーザーの手元へと届くことになる。対応製品がどの時期にどのような形態で登場するかは不明だが、一部報道によればゲーム用途向けノートPC製品をラインナップに持つDellなどのメーカーが対応を予定しているという。