米Intelは8月22日(米国時間)、現在ドイツのライプチヒで開催されている「Games Convention(GC) 2007」において、モバイル向け最新デュアルコア・プロセッサ「Intel Core 2 Extreme mobile dual-core processor X7900」を発表した。また同会場では、Intelの最新ハイエンドチップセット「Intel X38 Express chipset」ならびに、45nm製造プロセスをベースにしたPenrynファミリの「Yorkfield」についてもデモストレーションが行われている。

X7900は、モバイル向けプロセッサとしてはX7800に続くCore 2 Extremeシリーズに属する製品。2.8GHzのクロックで動作し、4MBのL2キャッシュを備え、800MHzのFSBに対応する。1000個出荷時の単品価格は851ドルで、今後1ヶ月以内にDell等のPCベンダーから対応製品が登場する見込み。主なターゲットをゲームなどのハイパフォーマンスを求めるユーザーに想定し、GC 2007向けにIntelは「世界クラスのパフォーマンスをドイツの1480万ゲームユーザーに届ける」とコメントしている。

またGC 2007会場では、デスクトップPCユーザー向けの最新プラットフォームのレビューも行われた。Intel X38 Expressは、早ければ2007年末にも登場が予想される次世代プロセッサ「Yorkfield(開発コード名)」と組み合わせることで、そのパフォーマンスを引き出すことを可能にする。先日正式発表が行われたIntel 3 Seriesの中でもハイエンドモデルにあたり、既存のCore 2シリーズのほか、45nm製造プロセスのPenrynシリーズに対応する。1333MHzのFSB、DDR3-1333までサポートし、システム内で最大2つのグラフィックカードの動作を可能にする。一方のYorkfieldは、Penrynファミリの中でもデスクトップPC向けのハイエンドモデルに位置する。同プロセッサは4つのコアを内蔵したクァッドコア・プロセッサであり、GC 2007ではその処理能力の高さをアピールするデモが行われているという。