Googleは8月22日 (米国時間)、天体マップ機能を追加したGoogle Earthをリリースした。日本語版でも、現在提供されている最新版で同機能を利用できる。

天体マップは「Sky」と呼ばれており、機能ボタンに新たに設けられた「SkyとEarthの切り替え」ボタンをクリック、または[表示]から[Skyに切り替える]を選択するとアクセスできる。Skyに切り替えると、マップ画面が地球から宇宙を眺めた天体マップとなる。

Google Earth最新版に追加された「Sky」

Sky画面での操作はEarthと同様だ。ドラッグして移動、またカーソルを合わせるとマップ画面右上に現れるナビゲーション・コントロールを使ってズームイン/ ズームアウトや回転などを行える。検索やお気に入りも利用可能だ。さらに以下の7つの情報レイヤーが用意されている。

  • 星座: 各星座が結びつけられた状態で星空が表示される。
  • 身近な天文学: 星、星雲、銀河などがマークされ、クリックすると情報ウィンドウがポップアップする。より詳細な情報を得るためのNASA/IPAC Extragalactic DatabaseやSIMBADへのリンクも表示される。
  • ハッブルショーケース: ハッブル宇宙望遠鏡による120以上の高解像度画像を楽しめる
  • 月: 2カ月分の月の位置と満ち欠けをアニメーションで表示。
  • 惑星: 2カ月分の惑星の位置を表示。
  • 銀河の説明: 銀河についての解説ツアーを楽しめる。
  • 星の一生: 星のゆりかごから超新星残骸まで、星の様々な段階の解説ツアー。

Skyは、Googleのピッツバーグのエンジニアリングチームによって開発された。Space Telescope Science Institute (STScI)、Sloan Digital Sky Survey (SDSS)、Digital Sky Survey Consortium (DSSC)、CalTechのPalomar Observatory、United Kingdom Astronomy Technology Centre (UK ATC)、Anglo-Australian Observatory (AAO)など、数多くのサードパーティが提供する大量の画像がつなぎ合わせられている。

Google Earthでは、Googleが提携しているNASAのレイヤーも特集コンテンツに用意されている。Skyが地球から宇宙を眺めたマップであるのに対して、NASAレイヤーは、宇宙飛行士が撮影した地球や衛星画像の地球など、宇宙側から地球を見た画像および情報となっている。