スカイパーフェクTV!(以下: スカパー!)は、18日と19日の2日間、秋葉原UDXにて「アキフェス2007」を開催した。「アキフェス2007」は、多くの秋葉原文化を紹介してきたスカパー!が、それらを一同に集め開くイベント。記念すべき第1回目の今回は、アイドル、声優、ミュージシャンなど、総勢80名以上が出演。その1日目の模様をお伝えする。

イベント幕開けにはタレントの小倉優子が駆け付け、トークショーが行われた。前日も秋葉原にロケで訪れたという小倉は「自分は、なにオタだと思う?」の質問に、「お風呂です。防水テレビを見たり、雑誌を見たり電話したりして、長いときは3時間ぐらい入っています。塩のお風呂がお勧めです」と語った。

総合司会を務めたデンジャラスのノッチ(左側)と、安田和博(右側)。中央が小倉優子

「今後挑戦してみたいことは?」という質問に小倉は、日本テレビで24時間テレビが始まるこの日、「24時間テレビでマラソンに挑戦したい」と回答

ライブ1発目を飾ったのは「80★PAN!(ハレパン)」の女の子3人組。ライブ前には「アキフェスは今年が初めてなので、ドカーンと盛り上げたいです」と意気込みを語ってくれた。続いて登場したのは、今年の8月8日にデビューしたばかりのAira Mitsuki。会場ではデビュー曲『カラフル・トーキョーサウンズ・No.9』が披露された。

左からラップ担当の奥菜真子、ボーカル担当でリーダーの小笠原朋美、ギター担当の大空さや。デビュー曲「白線~スタートライン」や「BOMBER GIRL」など、5曲を熱唱

赤いドレスが印象的なAira Mitsuki。「MEGA TRANCE歌姫オーディション」で、6,352人のなかから選ばれたシンデレラガール

入場制限があったメインステージとはべつに、自由に見ることができたのがサブステージ。メインステージに負けず劣らず、道行く人も足を止めるほどの盛り上がりを見せた。またサブステージ限定のイベントとして、「アキフェス2007 動画大賞」を実施。これはイベントに登場する出演者たちを自由に撮影し、それを「スカパー!動画投稿」に投稿することで、優秀作品を決めようという企画。普段はなかなか撮影ができないアイドルたちを自由に撮れるとあって、来場者は熱心に撮影し声援を送っていた。

スカパー!でも活躍する、お天気お姉さんによるトークショーでスタート。左から林沙織、菅由彩子、青山愛子、秦礼子。プライベート写真の公開などで盛り上がった

華麗な歌とダンスを披露してくれた、歌手の愛里(中央)。本日はFUYUKO(左)とKANA(右)、ふたりのバックダンサーと一緒に登場

シンガーソングライターの松本菜々美。弾き語りも行われ「サーフライダー」など5曲を披露

ネコミミ姿で登場したのは桜川ひこめ。メロンブックスのテーマ曲にもなっている「めろんしちゃって☆」など、多数の曲を歌った

いちご姫(右から2番目)といちごダンサーズ。イチゴミルフィーユ(左から2番目)は、まだ現役の小学生

サブステージの初日ラストを飾ったのが、mimika。路上ライブ84日間で、6,500枚のCDを売った実力の持ち主。「Let'sひとりパーティー」など5曲を披露。香川県出身ということで、讃岐弁が印象的

メイン会場でひときわ盛り上がりを見せたのが、午後から行われた「鉄ヲタブランド化計画 in アキバ」。スカパー! Ch.279のMONDO21で放送中の番組『乗り鉄おすすめ! 鉄道トラベラーズ』に出演する、トラベルライターの横見浩彦とアイドルの木村裕子が登場した。横見はマンガ『鉄子の旅』に旅の案内人として登場しており、木村はJR東海で2年間車内販売員をやった経験を持つなど、ふたりとも大の鉄道オタク。会場では、鉄道に関する濃い話題が飛び交った。

マンガ『鉄子の旅』は現在アニメ化もされ、スカパー! Ch.361のファミリー劇場で放送中。アニメのなかの自分について感想を聞かれた横見は、「客観的に見ると『こいつバカだなー』って笑えるんですが、自分だと思うとちょっと(笑)」と苦笑混じりに答えた。また、放送中の番組について「横見さんがいろいろと教えてくれるんじゃないのですか?」と質問された木村は、「そういう設定のはずだったんですが、ナレーションが入ることもあり、なにも教えてくれません(笑)」という話も。

横見浩彦(左)と、自前のコスプレで登場の木村裕子(右)

ふたりの好きな路線ベスト3。横見は日本一急勾配の路線として知られる、静岡県の井川線が1位。木村は東京のイメージが強いものの、名古屋まで伸びている中央線を1位に上げた

前日が誕生日だった木村に、密かに用意されていたバースデーケーキ。ケーキの上には「新幹線400系つばさ」のデコレーションが

初日のメインステージ、最後のイベントになったのが「アニメTV inアキフェス2007」。テレビ神奈川とスカパー! Ch.720のCS GyaOで放送されている、アニメ情報番組『アニメTV』の公開収録が行われた。まずは、番組のメインパーソナリティーである声優の山本麻里安が、夏らしく浴衣姿で登場。続いて、番組内コーナーの「DVD倶楽部」に出演している千葉保弘もステージに上がり、秋以降の番組OP曲(歌手は山本、作詞は千葉が担当)の制作話などが語られた。

ゲストのひとり目は、アニメ主題歌などを多数歌い、当サイトでもコラムを連載している、歌手の松澤由美。OVA『聖闘士星矢 冥王ハーデス十二宮編』の主題歌となった、「地球ぎ」を最初に披露。昨年ブラジルでライブに参加したときに、「地球ぎ」が大人気だったというエピソードも紹介。また、連載中のコラム「夢のあしあと」に関して、「文章を書くのは、歌を歌うのとまた違った楽しみがあります」と語った。

もうひとりのゲストは、声優、歌手でありプロデューサーでもある佐藤ひろ美。WOWOWで放送中のアニメ『ムシウタ』で、OP曲をプロデュースし、自らが歌うED曲について「アニメのエンディングを作詞作曲するのは初めてで、シナリオなどを読ませていただいて作りました。OPが男の子っぽい感じなので、EDは登場する女の子の気持ちを代弁しようと思いました」と、曲のイメージが語られた。最後に8月24日に発売される『ムシウタ』のED曲『サヨナラ』などを披露し、初日最後のイベントを締めくくった。

『アニメTV』で司会を務めている声優の山本麻里安は、夏らしく浴衣姿で登場。当日の内容は9月2日のテレビ神奈川や、9月3日以降のスカパー! CS GyaOチャンネルにて放送される予定

このイベントのあと、ZEPP東京で行われたオールナイトのコスプレイベントにも出演した松澤由美(詳しくはコチラ)。『機動戦艦ナデシコ』のOP曲「YOU GET TO BURNING」も披露

プロデューサーとしての仕事が増えてきたと話す、佐藤ひろ美(右)。「サヨナラ」とカップリング曲「REVOLUTION -超革命-」の2曲が、発売前に惜しげもなく歌われた

人気のアイドルや声優だけでなく、秋葉原を中心に活動するアイドルなども登場した今回のイベント。コミックマーケットという一大イベントが開催された週末にもかかわらず、どのイベントも熱い盛り上がりを見せた。電気・電化から始まり、アイドルやメイドなど様々なものを受け入れてきた秋葉原の、懐の深さを感じさせてくれるイベントとなった。