クレオは21日、はがき作成ソフト「筆まめ」の最新版「筆まめ Ver.18」を9月14日から発売すると発表した。面倒な住所録作成をサポートするOCR機能、写真補正機能の追加、見やすく美しい宛名レイアウトの採用など様々な点でブラッシュアップが見られる。予定価格は、通常版が6,380円、アップグレード版が3,680円(ともにCD-ROM版、DVD-ROM版を同価格で用意)。また、筆まめ専用イラスト・デザイン集「筆まめ純正デザイン集2008年版」も同時発売予定。予定価格は3,990円。

筆まめ Ver.18

「筆まめ Ver.18(DVD-ROM版)」

筆まめシリーズは、手軽にはがきをデザインできる操作性と最大10万件を登録可能な住所録機能が特徴。最新版の筆まめ Ver.18では、住所録の使い勝手が向上している。スキャナと連動し、はがきの宛名や差出人情報をデータ化するOCR機能を追加。読み取ったデータは住所録に登録できるようになった。また、マウス操作だけで住所入力が行えるようにする「ソフトウェアキーボード」を追加した。入力効率だけでなく、住所録のセキュリティも向上。暗号化とパスワード保護のほかに、アカウント設定に基づくアクセス制限やログ管理が可能になっている。

デザイン面では、イラストや写真をまじえた文面が手軽に作成できる「特急デザイナー」などのほかに、ボタンひとつでデザインを自動生成する「かんたんオーダーメイド」を搭載した。宛名面については、プロ書道家の神林富石氏が標準レイアウトを監修。毛筆フォントや連名にする場合など、状況に応じて文字サイズや配置を最適化し、美しく見やすい宛名に仕上げることができる。また、要望の多かった私製はがきや封筒に郵便番号枠を印刷する機能を追加した。このほか、美肌補正などを行う「フォトレタッチ」、イラストの色調変更、木目や金色などのロゴ作成といったデザイン機能を用意している。

住所入力をサポートする「ソフトウェアキーボード」を搭載

イラストの色調を簡単に変更できる

収録素材は次のとおり。来年の干支、子(ねずみ)を含めたイラスト・文面デザインは、DVD-ROM版が27,700点、CD-ROM版が9,300点。フォントは136書体(そのうち17書体がJIS2004対応)。文例は1,040例。はがき以外の市販の用紙約3,000種類に対応。筆まめの使い方を解説したガイドブックが3冊付属。

年末年始のユーザーサポート期間は、2007年11月1日~12月31日は10:00~20:00に時間延長(土・日・祝・12月31日は18:00まで)、2008年1月1日~14日は無休で通常サポート(10:00~17:00)となっている。

対応OSは、Windows 98 / Me / 2000 / XP / Vista。SOHOなどに向けたライセンス版も用意されている。

筆まめ純正デザイン集2008年版

「筆まめ純正デザイン集2008年版」

筆まめ純正デザイン集2008年版は、筆まめ専用のイラスト・デザイン集。特急デザイナーなどの各デザイン機能で利用できる。年賀状に限らず、1年を通して使える素材を収録。最新版では、47都道府県の名所イラスト入りテンプレートが追加された。収録素材は、デザインテンプレートが1,272点、イラストが1,000点。フォントは、年賀状に適した「AR 顏眞楷書体H」と「AR 教科書体M」の2書体を収録する。筆まめ Ver.15~18などで利用可能だ。

デザインテンプレートやイラスト素材を多数収録