キヤノンはIXY、PowerShotシリーズなど、コンパクトデジタルカメラ7モデルを発表した。発売日、推定市場価格は、「IXY DIGITAL 2000 IS」が9月下旬発売で5万円前後、「IXY DIGITAL 910 IS」が9月上旬発売で4万7,000円前後、「PowerShot G9」が9月下旬発売で6万円前後、「PowerShot SX100 IS」が10月下旬発売で4万円前後、「PowerShot A650 IS」が8月30日発売で5万円前後、「PowerShot A720 IS」が8月30日発売で3万5,000円前後、「PowerShot A560」が8月30日発売で2万3,000円前後。
IXYのフラッグシップとワイドモデルがモデルチェンジ
今回発表された7モデルは、いずれも映像エンジン「DIGIC III」を搭載し、顔認識機能、ISO 1600 までの高感度撮影を可能としている。また、A560を除くすべてのモデルがレンズシフト式手ブレ補正機構を採用した。
「IXY DIGITAL 2000 IS」はIXYシリーズのフラッグシップであり、「1000」の後継機種にあたる。新設計の3.7倍光学ズームレンズ(36~133mm相当)と、高精細な有効1210万画素CCDを搭載。ボディ外装には、軽くて強い純チタンを採用し、流麗なデザインと合わせて、高級感あふれるデザインに仕上げたという。モニターは2.5型「クリアライブ液晶」を使用している。
「IXY DIGITAL 910 IS」は、ワイドズームレンズで好評を博した「900 IS」の後継機にあたり、広角28mm相当の光学3.8倍ズームレンズを継承しつつ、800万画素CCDを搭載した。液晶モニターは3.0型の「クリアライブ液晶」。直感的な操作が可能な「タッチホイール」を新たに採用することで、視認性と操作性が向上したという。
ハイエンドモデル「G9」と新コンセプト高倍率ズーム「SX100 IS」
「PowerShot G9」はPowerShotシリーズのハイエンドモデルで、「G7」の後継機にあたる。35~210mm相当の光学6倍ズームレンズを継承しつつ、高精細な有効1210万画素CCDを採用。RAWデータ記録にも対応した。液晶モニターは視認性の高い3.0型「クリアライブ液晶II」。また、ユーザーが選択した人物をカメラが自動的に追尾し、ピントを合わせる「顔セレクト」を搭載するなど、AF機能を拡充している。モデル名に「IS」は付かないが、レンズシフト式の手ブレ補正機構を搭載している。
PowerShot G9は、絞り優先AE、シャッター速度優先AE、マニュアルなどの自由度の高い撮影機能だけでなく、アクセサリーシューによる外部ストロボの装着も可能にしている。そのほか、ワイドコンバーター(0.75倍)、テレコンバーター(2.0倍)、40m防水ケースなども別売で用意される。
「PowerShot SX100 IS」は、高倍率ズームを初心者でも使いやすくした新コンセプトモデル。36~360mm相当となる新設計10倍ズームレンズと800万画素CCD、約17.2万画素2.5型液晶モニターを採用。「フェイスキャッチボタン」により、AFモードをワンタッチで「顔セレクト」へ切り換えられる。ボディカラーはライトシルバーとブラックの2色が用意された。
アクセサリーが魅力のPowerShot Aシリーズ
比較的シンプルな「PowerShot A」シリーズだが、薄型モデルと違って各種アクセサリーが使えるのが特長。「PowerShot A650 IS」は有効1210万画素と35~210mm相当の6倍ズームレンズを搭載する。また、角度の変えられる2.5型バリアングル液晶モニターを装備。絞り優先AEやマクロなど、撮影機能も充実している。アクセサリーとしては、0.75倍のワイドコンバーター「WC-DC58B」、2.0倍のテレコンバーター「TC-DC58C」、40m防水の専用ウォータープルーフケース「WP-DC18」が用意される。
「PowerShot A720 IS」は有効800万画素と35~210mm相当の6倍ズームレンズ、手ブレ補正機構を装備する。A650のようにモニターは動かないが、アクセサリーは豊富。0.7倍のワイドコンバーター「WC-DC58N」や1.75倍のテレコンバーター「TC-DC58N」、EFレンズ用のクローズアップレンズ「250D 58mm」などが使用できる(一部アダプターが必要)。
「PowerShot A560」は、非常にシンプルなモデルで、手ブレ補正機構も搭載しない。その代わり非常に安価に購入できる。撮像素子は有効710万画素CCD、レンズは35~140mm相当の4倍ズームレンズを使用。新たに2.5型液晶モニターを採用した。