中国のオンラインゲーム大手で、総合ポータルーサイト運営の網易は15日、オンラインゲームの新タイトル『大話西遊3』のオープンβテストを開始したと発表した。

『大話西遊3』は、前作の『大話西遊2』『夢幻西遊』と同じくQ版ネットゲームで、内部テストでは多くのゲーマーから高い評価を得ているという。2カ月間の公開テスト後、本格的に市場に投入する計画だ。

網易は14日、2007年第2四半期の財務報告書を公表。同報告書によれば、網易の総収入は7,330万ドルで、第1四半期の7,290万ドルに比べて微増だったが、前年同期の7,560万ドルに比べると減少した。

このうち、オンラインゲームサービスによる収入は6,240万ドルで、第1四半期の6,330万ドル、前年同期の6,380万ドルに比べても減少となった。オンラインゲームの収入は総売上高の9割前後を占めているだけに、網易にとって死活問題。第2四半期財務報告書を発表した翌日に、新作ゲームの公開テストを開始するところに、網易の決意のほどが透けて見える。

網易CEOの丁磊氏は、「ゲーム収入は第1四半期に比べ増えなかったが、MMORPGの技術優位を市場ポジションと結び付け、成長のために、多様性にあふれたゲーム製品の組み合わせを用意している。『大話西遊2』のアップデート版にあたる『大話西遊3』のオープンβテストをまもなく開始し、今年第4四半期には『夢幻西遊』の新バージョンも公開したい」と述べた。

『大話西遊3』のテスト開始発表を受け、競合各社も素早い反応を見せている。

金山軟件は、『春秋Q伝』の最終内部テストを17日から開始したと発表、上海征途網絡科技術は『巨人』の最終内部テストを前倒しで完了させたという。『大話西遊3』、『春秋Q伝』といったQ版を含む各社のオンラインゲームでの競争が、今後より激化する様相を呈している。