インテルは14日、デュアルプロセッサ(DP)構成のサーバ/ワークステーション向けに、「クアッドコア インテル Xeon プロセッサー」の新製品を発表した。動作周波数3GHzで最上位モデルとなる「X5365」と、低消費電力モデルの「L5335」で、新たに仮想化機能の拡張が行なわれているとされる。出荷は同日より開始する。
X5365の動作周波数は前述の通り3GHz、フロントサイドバス(FSB)は1,333MHz、L2キャッシュのサイズは8MB(4MB×2)で、熱設計電力(TDP)は120W。ソケットタイプはLGA771で従来製品と同じ。価格は1,000個ロットあたりの単価で140,300円。
なお、動作周波数とFSBスピードに関しては、同社から正式にリリースされたクアッドコアXeon DPとしては最速だが、4月にアップルから登場した「Mac Pro」にて、すでに同等のクアッドコアXeon DPの採用例がある。また、デスクトップ向けのシングルプロセッサ構成のクアッドコアでも、7月にCore 2 Extremeが同等の速度を達成している。
L5335の動作周波数は2.0GHz、FSBは1,333MHzで、L2キャッシュのサイズは8MB(4MB×2)。モデル名からもわかるとおり省電力に特化した製品で、TDPは50Wに抑えられている。ソケットタイプはLGA771。価格は1,000個ロットあたりの単価で45,500円。
新たな仮想化機能の拡張についてだが、32bitのWindowsシステムの仮想化を実行する際の割り込み処理能力を向上させた、インテル バーチャライゼーション・テクノロジーのための新しい拡張命令を採用しているとされる。同拡張はXeon 5300番台、5100番台の従来モデルでも採用される。