富士通アイソテックは7月28日、福島・伊達市の同社本社工場で「富士通パソコン組み立て教室」を開催した。同社が毎年この時期に開催している親子参加型のイベントで、今年で4回目。東は宮城、西は広島から30組の親子が集まり、実際にパソコンを組み立てながら構造や仕組みを学習した。
同社はFMV-DESKPOWER LXシリーズ、同CEシリーズ、企業向けのFMV-ESPRIMOシリーズといったデスクトップパソコンや、PCサーバー、ドットインパクトプリンタなどの製造を行っている。この日は、同社工場で実際に作られている「FMV-DESKPOWER LX50W/D」が教材として採用されており、組み立てたパソコンは、教室終了後参加者のものとなる。受講料は120,000円と高額だが、このパソコンは直販サイト「富士通 WEB MART」では239,800円で販売されている商品なので、実は同社の出血大サービスとなっている。
対象は小学5年生から中学3年生までの子供とその保護者で、毎年人気のため抽選で人数を絞っている。同社も、本来は応募者全員に参加してもらいたいとしているが、参加者を収容する場所や、組み立てを手伝うスタッフの人数などの都合で、どうしても30組程度が限界となっている。1回目は地元の保原町(当時。現在は伊達市の一部)内で参加者を募集したが、好評につき2回目は福島県内、前回の3回目以降は全国から参加を受け付けている。
限られた時間内にすべての部品を組み立てるのは不可能なので、教材はシャーシと液晶ディスプレイが仮組みされた状態で用意されていたが、マザーボード、メモリモジュール、HDD、DVDドライブ、テレビチューナー、無線LANモジュールといった主要なパーツはバラバラで、実際の作業に入る前に、まずこれらのパーツの役割を簡単に勉強するところから組み立て教室はスタートした。