日本ヒルズ・コルゲートは、新製品となる室内犬用のペットフード「サイエンス・ダイエット インドアドッグ」の製品発表会を行った。同製品は栄養バランスと消化吸収性を追及したペットフード「サイエンス・ダイエット」シリーズの製品で、日本で飼われている犬の6割に相当する室内犬専用のフード。特に日本での小型犬人気を反映し、米国に先駆けて9月3日に発売する。価格は1kgが1,659円、2kgが3,192円。ホームセンター、スーパー、ドラッグストア等、ペットフード販売各所での購入が可能だという。

発売を記念して行われた製品発表会では、2007年1月1日に日本ヒルズ・コルゲートからマーケテイング、学術、管理、サプライチェーンの各部門を切り離して設立されたヒルズ ペット ニュートリション アジア-パシフィックの会長兼日本支社長である越村義雄氏が開会の辞を述べた。

ヒルズ ペット ニュートリション アジア-パシフィック会長兼日本支社長 越村義雄氏

越村氏「『サイエンス・ダイエット』シリーズは1967年に米国で製品開発され、2007年で40年を迎えますが、品質の良さは定評があります。今回の新製品は同社としても、日本の犬の飼育環境に対応した100%満足のいく製品だと自負しております」

日本ヒルズ・コルゲート代表取締役のグラム・ディクソン氏

続いて、日本ヒルズ・コルゲート代表取締役のグラム・ディクソン氏が近況とペット業界に対する懸念や期待などを語った。ディクソン氏によると「2006年度の弊社の売り上げは過去最高であり、2007年度も順調に推移している」とし、ペットフード業界に関しては(1)日本における犬の飼育数、年間1,300万頭がここ数年ほぼ横ばい状態である、(2)小型犬、超小型犬が日本で飼われている犬全体の約6割を占める、(3)7歳以上の高齢犬が日本で飼われている犬全体の約4割である、という点からフードの生産量の低下を示唆した。一方で、団塊世代など定年退職者が将来のペットオーナーになる可能性から、飼育頭数の増加が期待できるという。そうした中で、より日本の飼育環境に合ったペットフードの研究が進められ、販売へ至ったと語った。

同製品は「運動不足になりがちな室内で飼われている小型犬」を対象に、ドックオーナーの関心が高い「高い消化吸収性」「健康的な便」「体脂肪燃焼」「抵抗力の維持」の4点に重点を置いたとしている。原材料は高タンパク質の卵を使用。その結果、消化率98.2%の高い吸収率を達成し、便の量を約37%減少できたという。同時に消化の良い原料を使用することにより、臭いのもとになる硫黄や酸の発生を抑えている。体脂肪燃焼と抵抗力の維持については、フードの成分に脂肪燃焼を働きかけるカルニチンを200ppm以上配合させていることとビタミンE&C、ベータカロテンを含有することで、健康的な体形づくりを促すとしている。

「サイエンス・ダイエット インドアドッグ」パッケージ

原材料に使用されている卵について「アレルギーのある犬に害はないのか」という問いに対し、「アトピー性皮膚炎など、アレルギー症状のある犬でも食物アレルギーを持つ犬はほとんどいませんし、中でも卵に反応を示す犬は1万分の1程度の確率かと捉えております」(日本ヒルズ・コルゲート 学術部 獣医師 徳本一義氏)と述べている。

その他、オンラインコミュニティサービス「ヒルズ ペット・コミュニティ」を開設し、ペットオーナー同士の情報交換、ブログ掲載などを行っている。

「ヒルズ ペット・コミュニティ」トップ画面