9月11日よりドイツで「第62回フランクフルトモーターショー(IAA - Internationale Automobil-Ausstellung)」が開催されるが、このショーに出品されるモデルが相次いで発表されている。フランクフルトモーターショーは世界5大モーターショーのひとつとされ、毎回ニューモデルやコンセプトモデルが数多く展示される。今年は9月11日~12日がプレスデー、9月15日~23日に一般公開というスケジュールで行なわれる。
スバル(富士重工業)は、今秋欧州市場への導入を予定している新型「インプレッサ」「「ジャスティ」「トライベッカ」、および「スバル WRC コンセプト」を出品する。インプレッサは先日フルモデルチェンジしたばかりで、欧州市場には1.5Lと2.0Lの4WDモデルが用意される。「ジャスティ」はダイハツ「ブーン」のOEMモデル。
「トライベッカ」はレガシィをベースにした大型高級SUV。アメリカ工場で生産される。フロントフェイスを中心にデザインを刷新したほか、搭載する水平対向エンジンは新設計のものになる。「スバル WRC コンセプト」は参考出品。新型インプレッサをベースにWRCのイメージを表現したデザインモデルだという。
三菱自動車と同社の欧州事業統括会社は、コンパクトSUVのコンセプトカー「MITSUBISHI Concept-cX(ミツビシ コンセプト シーエックス)」を参考出品する。「cX」はクロスオーバーの意味であり、同モデルはこれが世界初公開となる。エンジンには高出力、高効率の新開発1.8L(リッター)クリーンディーゼルエンジンを採用。軽快な走りと低燃費、低排出ガス化を両立。植物由来樹脂技術「グリーンプラスチック」を内装材などに多用するなど、環境性能面でも新しい技術を採用しているという。
マツダは、新型「Mazda6(日本名:アテンザ)」を世界初公開する。「Mazda6」は、マツダ伝統の一体感のある走りを継承しつつ、際立つデザインと抜群の機能性を進化させるとともに、環境・安全への配慮を強化しているとのことだが、具体的な仕様などは発表されていない。
欧州メーカーも、いくつかフランクフルトモーターショーの出品モデルを発表している。ルノーのDセグメントカー「ラグナ」や、ポルシェ「911 GT2」、「911ターボ カブリオレ」などはすでにお伝えしたとおり。
今後も出品モデルの事前情報がいくつか届くだろうが、すべてのメーカーが公開するわけではない。一部公開しながら、ショー当日にまったく新しいモデルが発表されることもある。楽しみに待ちたい。