マイクロソフトは8日、Windows Vista用修正パッチを2種類公開した。今回リリースされたパッチには多数の修正項目が含まれており、メディア関連ファイルの破損、ファイル操作時や休止状態から復帰する際の遅延、グラフィック関連の互換性といった問題を解消できるとしている。

「Update for Windows Vista (KB938979)」で改善されるおもな問題は次のとおり。

  • 大きなファイルのコピー/移動に時間がかかる問題
  • 休止状態から復帰後にログオン画面になるまで長時間かかる問題
  • 写真のスクリーンセーバーを終了する際の遅延問題
  • Windows Vistaに標準搭載のスクリーンセーバー「Windowsエナジー」を使用した際にメモリリークが発生する問題
  • デジタル一眼レフカメラ「EOS 1D」「EOS 1DS」(キヤノン)で生成したRAWデータをエクスプローラなどで編集するとオリジナル画像が消失する問題
  • AVIファイルのヘッダーが破損する問題
  • UAC(ユーザーアカウント制御)を無効にした環境では、Windows XPやWindows Server 2003に接続した共有プリンタに接続できない問題など
Update for Windows Vista (KB938979)入手先
ダウンロードサイズ:約9.9MB(32bit版)、約14.1MB(64bit版)

「Update for Windows Vista (KB938194)」はグラフィック関連の改善項目が多数含まれている。

  • ゲームやデスクトップ操作を行った際にビデオドライバが応答しない旨のエラーメッセージが表示されてフリーズする問題
  • 大きなディスプレイでブルーレイディスクやHD DVDを再生時に画質が不十分な問題
  • 「エヌビディア G80」シリーズのドライバをインストールするとフリーズする問題
  • 「Windowsカレンダー」が新たな予定や仕事を追加すると突然終了する問題
  • PPP接続中にスリープモードに移行するとストップエラーが発生する問題など
Update for Windows Vista (KB938194)入手先
ダウンロードサイズ:約2.1MB(32bit版)、約3.6MB(64bit版)

対象となるOSは以下のとおり。

Windows Vista Enterprise 64-bit Edition
Windows Vista Home Premium 64-bit Edition
Windows Vista Ultimate 64-bit Edition
Windows Vista Business
Windows Vista Business 64-bit Edition
Windows Vista Enterprise
Windows Vista Home Premium
Windows Vista Ultimate