OCZ Technologyは、メモリのSPDをユーザーが書き換えることができる「SPD-Z Technology」を発表した。これを実現するβ版ツールが、同社のフォーラムにて公開されている。
SPD(Serial Presence Detect)はメモリモジュールに搭載されており、モジュールの容量、アクセスタイミングといった情報を記録している。マザーボードがこれを読み込むことで、メモリモジュールはスペックに沿った動作を行う。SPD-Z Technologyは、このSPDを書き換え可能とするものだ。同社Technology Development部門のVice PresidentであるDr. Michael Schuette氏は、「SPD-Z Technologyが、マザーボードとメモリファームウェアとの間の最適化を可能とする」と述べている。
SPD-Z Technologyは、同社製メモリに対応しており、専用ツールによってメモリモジュールのSPD情報が書き込まれたフラッシュメモリを書き換える。ツールは、Windows上で動作しGUIも備える。また、IntelおよびAMDの両プラットフォームに対応するとされている。主にハイエンドユーザーやオーバークロッカー向けの機能であるが、例えばアクセスタイミングを変更できないマザーボードでの使用や、マザーボード交換によってアクセスタイミングの再設定を行わなければならないような状況においても、SPD-Z Technologyは有効ではないかとみられる。