米AMDは8月6日 (現地時間)、ワークステーション向けグラフィックスカードの新製品「FireGL V8650」「FireGL V8600」「FireGL V7600」「FireGL V5600」「FireGL V3600」を発表した。DirectX 10とOpenGL 2.1に対応、3D性能の大幅な向上を実現している。

FireGL新シリーズでは、今日の業務用アプリケーションを想定した機能強化が図られている。最大320基のUnified-Shaderアーキテクチャがエンジニアリングやアニメーション・ソフトウエア向けに最大限のスループットを引き出し、最大2GB(V8650)の豊富なビデオメモリが大規模なデータセットを扱った快適な作業を可能にする。同社によると、V5600と従来モデルのV5200のベンチマークを比べた場合、Viewperf 9.0.3のtcvis-01でV5600が300%以上も上回ったという。

また利用状況に応じて最適な性能を引き出す「AutoDetect」を備える。これは特定のアプリケーションに対してグラフィックスドライバが自動的に最適化される仕組みで、複数のプログラムが同時に動作している状態でも機能する。これによりユーザーはアプリケーションごとにマニュアルで設定を変更する作業から開放される。

ATI FireGL新シリーズの基本仕様および北米での価格は以下の通り。今年9月の出荷を予定している。

V3600 V5600 V7600 V8600 V8650
ASIC RV630PRO RV630XT R600PRO R600XTX R600XTX
コアクロック 600MHz 800MHz 600MHz 700MHz 700MHz
Shader処理ユニット 120 120 320 320 320
ビデオメモリ 256MB 512MB 512MB 1GB 2GB
メモリ帯域(GB/s) 16 35.20 51.20 128 128
Shader Model 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0
ディスプレイ出力 DVI-I×2 DVI-I×2 DVI-I×2 DVI-I×2 DVI-I×2
HDコンポーネント出力 - -
価格 299ドル 599ドル 999ドル 1899ドル 2799ドル