英Strategy Analyticsは、2007年第2四半期(4~6月期)における世界の携帯電話市場を調査した最新レポート「Q2 2007 Global Handset Market Share Update」の発表を行った。トップ5ベンダーの市場シェア争いに変動が見られるなど、新たな展開も報告されている。
同レポートによれば、今年第2四半期中の世界の携帯電話総出荷台数は約2億5,780万台。今年第1四半期(1~3月期)の約2億4,720万台と比較して、4.3%増の伸びを見せたとされ、前年同期比では11%の増加を示した。
四半期中の出荷台数で初の1億台超を達成したNokiaが、39.1%の市場シェアを獲得して、トップベンダーとしての地位を固めており、Strategy AnalyticsアナリストのBonny Joy氏は、エマージング市場が好調なNokiaの市場シェアは、今年中に40%を突破するとの予測も出している。
一方、新たにMotorolaを抜いて2位に入ったのは、前年同期比48.4%増となる約3,740万台を出荷したSamsung。Strategy AnalyticsアソシエイトディレクターのNeil Mawston氏は「今年の世界携帯電話総出荷台数の伸びは鈍化傾向をたどっているものの、Samsungは急成長を遂げ続けている。アグレッシブなマーケティング戦略と、魅力的な3G端末ラインナップとのコンビネーションが功を奏して、Samsungが初めて世界2位の市場シェアを占めるに至った」とコメントしている。
なお、3位に転落したMotorolaを追うSony Ericssonも、四半期ベースの記録では、2001年の合併以来最高となる約2,490万台を出荷して4位に入った。また、トップ5ベンダーには遠く及ばないものの、同レポートでは、今年第2四半期中に約30万台のiPhoneを初出荷したAppleに注目。現在の市場シェアはわずか0.1%に過ぎないが、年内にその10倍までシェアが急拡大し、今後の携帯電話市場へ大きな影響をもたらす存在になるとしている。