三洋電機は、空気清浄機2機種と、加湿機3機種、加湿セラミックヒーター1機種を発表した。発売日は9月1日。すべてオープン価格。推定市場価格は、空気清浄機「ABC-VW251」が5万円前後、「ABC-VW241」が4万円前後、加湿機「CFK-VW300A」が1万7,000円前後、「CFKVW500A」が2万3,000円前後、「CFK-VW700A」が2万8,000円前後、加湿セラミックヒーター「RSF-VW13A」が2万5,000円前後。
同社の空気清浄機は、「水の力で空気を洗う」機能の搭載が特徴。水道水を電気分解して水道水に含まれる塩素から塩化物イオンと電解次亜塩素酸を生成し、それを溶け込ませた「電解水」をミスト状にして室内に放出。除菌、抗ウィルス、アレル物質の抑制などを行うというものだ。
2007年モデルでは、昨年のABC-VW24に比べ、空気中に放出される電解ミストの量をアップ(ABC-VW251で昨年モデルの約4倍)。これにより、雑菌の抑制や脱臭などの効果も約3倍にスピードアップしている。また、フィルター部分も強化。プレメッシュフィルター/アレルブロック抗菌フィルター/HEPAフィルターに加え、ナノアクト脱臭フィルターを搭載。ABC-VW24の5倍の速度で、臭いを吸収する。
ABC-VW251とABC-VW241との差は、風量とセンサー。ABC-VW251では5.4m3/分~1.2m3/分の風量であるのに対し、ABC-VW241は5.1m3/分~1.2m3/分の風量。ABC-VW251は25畳まで、ABC-VW241は24畳までの広さに対応する。また、ABC-VW251には、埃と臭い、赤外線の3種類のセンサーが搭載されている。赤外線センサーは、埃の原因となる、人やペットなどの動きを検知するためのもの。
加湿機でも電解水は使用される。空気清浄機とは異なりミストの発生機構は搭載されていないが、電解水を含んだ加湿フィルターを空気が通過することで、空気中の雑菌やウィルス、アレル物質などが抑制される。もちろん、タンク内なども除菌される。同社では、この仕組みを「virus washer機能」と呼んでいる。
2007年モデルでは、運転モードに「パワーウォッシュモード」が追加された。これは、一定の時間強運転を行い、部屋の空気をきれいにするというモード。また、フィルター乾燥機能新搭載。これは、冬の間に使用した加湿機をしまう際に、フィルターを乾燥させることで、その寿命を伸ばすという機能だ。
CFK-VW300Aは270mL/hの加湿量、CFK-VW500Aは500mL/hの加湿量、CFK-VW700Aは670mL/hの加湿量を持つモデル。それぞれ、木造の場合、4.5畳/8.5畳/11畳の広さまで、プレハブの場合、7.5畳/14畳/18.5畳までの広さに対応する。タンク容量は、CFK-VW300Aが約2Lで、それ以外のモデルが約4.5Lとなっている。
加湿セラミックヒーターも、加湿機と同様に電解水による「virus washer機能」が搭載されている。2007年モデルのRSF-VW13Aでは、昨年モデルに比べ加湿能力がアップしているのに加え(500mL/h→520mL/h)、加湿機と同様にフィルター乾燥機能も搭載している。さらに、運転モードに「おやすみ運転」が新たに追加された。おやすみ運転モードと、温風の「自動運転」、そして加湿の「のどうるおい運転」を選択すると、15°Cの室温と適度な湿度という快適な睡眠環境を保つように運転される。また、おやすみ運転モードでは騒音も約30dBに下げられる。
セラミックヒーターの能力はコンクリート9畳、木造6畳まで(断熱材ありの場合)で加湿能力はプレハブで14畳まで、木造で8.5畳までとなっている。