今年の注目の講演を紹介すると、基調講演直後のセッションでHacker Factor SolutionsのNeal Krawetz氏が「A Picture's Worth」と題して、デジタル画像の信頼性に疑問符をつけた。XSSを用いたイントラネットへの侵入手法の第2弾も立ち見が出るほどの人気だった。

午後の講演では、昨年Windows Vistaを攻撃する可能性を指摘して話題になったJoanna Rutkowska氏がその後の研究について語る。同時間帯にはCiscoのNACをハッキングする講演も行われる予定だ。その後、夜にJohnny Long氏による「技術のいらないハッキング」という講演が予定されている。同氏は、Googleハッキングの講演を毎年行ってきた人気スピーカーで、他の講演と重ならない時間帯に昇格。裏キーノート・スピーカーと呼べる存在になった。

2日目の基調講演では、BT CounterpaneのBruce Schneier氏がセキュリティの心理学について語る。その後、MozillaのWidows Snyder氏とMike Shaver氏が登場し、Firefoxのセキュリティを解説。メディア・ソフトウエアの脆弱性、ハイブリッドWebワーム、RFIDハッキング、Mac OS X "Leopard"ハッキングなどが続く。またエストニアで起きた初のサイバー戦争を題材にしたGadi Evron氏の講演も注目されている。