ヤマハは、CDレシーバー「CRX-E320」を発表した。発売は8月下旬で、メーカー希望小売価格は4万8,300円。また、CRX-320は単品でも販売されるが、スピーカーとのセットで、新シリーズ「PIANO CRAFT」のマイクロコンポとしても販売される。組み合わされるスピーカーは同社の「NX-E700」と、同社が国内での総代理店を務めているKlipsch社の「RB-51」の2種類。NX-E700と組み合わせた「PIANO CRAFT <With Yamaha Natural Sound>」の価格は7万円で、RB-51を組み合わせた「PIANO CRAFT <With Klipsch American Sound>」の価格は10万5,000円。

CRX-E320とNX-E700を組み合わせたベーシックモデルの「PIANO CRAFT」

こちらはKlipsch社の「RB-51」との組み合わせ

CRX-E320は、フロントパネルにUSBポート/アナログライン入力(3.5mmステレオミニジャック)を装備した、デジタルオーディオプレーヤーとの接続を意識したCDレシーバー。もちろん、MP3/WMA形式のファイル再生にも対応する(USB/CD共に)。実用最大出力は30W×2で、50曲までのプリセットが可能なFM/AMチューナーも搭載する。幅は215mmとコンパクトなボディを採用。ボディにはピアノブラック塗装が施され、両サイドにはピアノの黒鍵をモチーフにしたフランジが装備される。

今回の2種類のスピーカーの組み合わせだが、NX-E700とRB-51とでは、かなり性格が異なり、NX-E700との組み合わせはヨーロピアンサウンド、RB-51との組み合わせではアメリカンサウンドを特徴としたシステムだとしている。NX-E700は、ヨーロッパで評価の高い同社の目指すナチュラルサウンドのスピーカー。テイストは繊細かつ落ち着きのあるもので、クラシック系の音楽や、ボーカルものでもしっとり系のサウンドにマッチするとのことだ。一方のKlipschのRB-51のほうは、Klipschがハードロックカフェのオフィシャルサプライヤーであることからもわかるように、音圧レベルが高く、前に出てくるサウンド。ロック系のサウンドにマッチしているとのことだ。

CDレシーバーとスピーカーを自由に組み合わせ可能なマイクロコンポというのは以前から存在したが、自分のよく聞く音楽のジャンルにマッチしたスピーカーを「手軽」に選択できるという今回の試みは、マイクロコンポとしては貴重だ。