Microsoftは7月31日(米国時間)、Mac版Officeのファイル変換ツール「Microsoft Office Open XML File Format Converter for Mac 0.2」のベータ版を公開した。動作対象のシステムはMac OS X 10.4.8以降、変換後のファイルを開くにはOffice 2004 11.3.4以降、またはOffice v. X 10.1.9以降が必要。
公開されたファイル変換ツールは、OpenXML形式で記録されたWord文書(*.docx)、マクロ付きのWord文書(*.docm)、PowerPoint文書(*.pptx)、PowerPointスライドショー(*.ppsx)、PowerPointテンプレート(*.potx)をサポート。6月に公開されたベータ第1版と比較し、文書内にXMLや画像を含むファイル、ルビや複雑な表組みを含む文書の変換精度が向上している。
Mac版Officeの次期リリース「Office 2008」では、Windows向けの最新版Office 2007と同様、標準のファイルフォーマットとして「Office Open XML」を採用する予定。1月に開催されたMacworld Conference & Expo 2007では、旧バージョンのMac版Officeユーザ向けにファイル変換ツールを提供する計画を、同社Macintosh事業部が発表していた。
なお、現時点で公開されている変換ツールは英語版のみ(日本語を含む文書の変換は可能)。ベータ版であり、一部に変換できないOpenXMLファイルも存在するとの警告が出されている。ベータ版の期限に設定されている12月31日以降は、使用できなくなる。