米Jon Peddie Researchは、2007年第2四半期(4~6月期)におけるPCグラフィックス製品市場の最新調査レポート「Jon Peddie's First Look」を発表した。ATI Technologiesを買収したAMDがシェア低下に苦しむ中で、NVIDIAの躍進が目立っている。

同レポートによれば、今年第2四半期に出荷されたPCグラフィックス製品は、前期比3%増となる約8,132万個に上った。前年同期の約7,353万個の出荷総数と比較して、10.6%増の伸びを見せている。

各サプライヤの市場シェアに目を向けてみると、首位の座をキープし続けるIntelは、約3,059万個を出荷して37.6%のシェアを確保。しかし2位には、実に前年同期比82.9%増となる約2,648万個を出荷したNVIDIAが、32.6%のシェアにまで迫っている。一方、これまでナンバー2の座をキープしてきたAMDは、前年同期比19.4%減となる約1,586万個の出荷台数にとどまり、19.5%までシェアを落とした。

今回の調査結果の中で、特にモバイル向けPCグラフィックス製品市場の好調ぶりが目立っており、今年第2四半期中は約2,450万個が出荷された。同製品市場において、Intelは51.5%までトップシェアを拡大。残るシェアを、NVIDIAが27%、AMDが21%と分け合っている。

一方、デスクトップ向けPCグラフィックス製品市場においては、すでにNVIDIAが、Intelを抜く43%のシェアを獲得し、首位に躍り出ている。

ベンダー名 出荷数(第2四半期) シェア 前年同期出荷数 シェア 前年同期比
AMD 15.86 19.5% 19.67 26.7% -19.4%
Intel 30.59 37.6% 29.68 40.4% 3.1%
NVIDIA 26.48 32.6% 14.48 19.7% 82.9%
Matrox 0.13 0.2% 0.10 0.1% 30.0%
SiS 2.00 2.5% 3.33 4.5% -39.9%
VIA/S3 6.26 7.7% 6.27 8.5% -0.2%
Total 81.32 100.0% 73.53 100.0% 10.6%