このほかにも、リッチインターネットアプリケーション関連も機能強化されている。アドビプラットフォームコンポーネントに追加された新しいプレーヤーのキャッシュは、プラットフォームライブラリを格納する場所で、ちょうどブラウザキャッシュのように1度ダウンロードをしてストアすると、2回目からはすぐに使えるようになる。この機能をまず最初に活用するのが、Flexフレームワークだ。約500KB程度のFlexフレームワークのファイルをキャッシュさせることで、SWFファイルのサイズを小さくするとともにスタートアップの時間を短縮できる。現在Adobe Labsでベータ版をダウンロードし、この機能を使ってみることができる。将来的にはさらにライブラリを追加していくので、キャッシュを使ってほかのこともできるようになる。

またFlashとブラウザとの間のやり取りを実現するAPIがあり、デベロッパーはJavaScriptとActionScriptの間のやり取りでそれを使っているが、このコミュニケーションも改善されている。つまり「ブラウザのコンポーネントとFlashプレーヤの統合、インテグレーションがより良くなっている」(同氏)とのことだ。

ActionScript3とFlashPlayer9を使うと、AIR(Adobe Integrated Runtime)を利用した、色の組み合わせを自動的に選び出すリッチインターネットアプリケーションKulerや、ハードディスク内やFlickrなどのウェブサービスの写真を編集するためのホステッドアプリケーション、Picnikを利用することができる。

配色をサポートするKuler(左)と写真編集ができるPicnik(右)

その他の追加機能等は以下の通り。

・IPv6プロトコルをサポートする

・Internet Exploler(IE)のみ、アクセシビリティのAPIがサポートされていたが、WindowsプラグインのほかFireFoxもサポートする

・Flash Media Server(FMS)で配信されるコンテンツの保護ができるよう、RTMPプロトコルで暗号化がサポートされる。(FMS3.0で新しいRTMPの暗号化をサポートし、Flashプレーヤ側はアップデート3でサポートとなる)

アップデート3のベータ版はこちらよりダウンロードして試用できる