マカフィーのアプライアンス製品では、中堅・中小企業向けではさまざまなセキュリティ機能を統合したオールインワン型アプローチを採り、エンタープライズ向けでは機能特化型でWebアクセスの保護に対応する「Secure Web Gateway」とメールの保護に対応する「Secure Messaging Gateway」に分かれている。これは、クライアント数の増加に対応するためでもある。
Secure Internet Gateway model 3000では、企業ネットワークをインターネットに接続して利用する際に必要となる各種の保護機能を統合的にサポートする製品だ。具体的には、米West Coast Labsによる検証で検出率97%と評価された「McAfee Anti-spam」、メールとWebの両方のトラフィックを保護する「McAfee Anti-spyware」、アクセス先のWebサイトの安全性を確認し、危険なサイトへのアクセスをブロックすることも可能な「McAfee SiteAdvisor」、機密情報の流出を保護し、バイナリファイルの添付にも対応する「McAfee Email Content Filtering」など、さまざまな機能が統合されている。
さらに、運用管理者向けには詳細なレポート表示機能が実装されており、「いつ何が起こったか」「いつどのユーザーがどんな脅威にさらされたか」を知ることができる。専門のセキュリティ担当者を用意できない企業での利用にも対応し、あらかじめテンプレート化された各種のグラフ出力機能が用意されているため、データ解析のノウハウを持たない管理者であっても視覚的に状況を把握できるよう配慮されている。
より大規模な環境で、他のウィルス対策製品やセキュリティ対策製品等と組み合わせて運用する場合や、Secure Internet Gatewayを複数台運用する場合などに一元化された管理インタフェースを提供する管理ツールである「McAfee ePolicy Orchestrator」も別途用意されており、アプライアンス1台から始めて段階的に環境を成長させていくこともできるようになっている。
最後に、Secure Internet Gateway model 3000の価格は、初年度分のサポート費用込みで84万円だが、9月末までは発売キャンペーンとして20%割引の67万2,000円で提供されるという。設定/構築などのサービスはパートナー経由で提供されるが、そうした費用を含め、導入時に必要な初期費用はおおよそ100万円程度だと見込まれる。